SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

エフ・イー・テクノロジーズ売却へ

SEDのつまずきを受けて立ち上がったFED研究開発会社、エフ・イー・テクノロジーズが会社としては売却され、技術供与されるとのこと。
エフ・イー・テクノロジーズはソニーとテクノロジーカーブアウト投資事業有限責任組合により2006年12月に立ち上がった会社なんですが、3年を待たずに解体ということになりそうです。
主な理由は資金不足。不況の煽りか、ディスプレイ工場の買収に至らず、量産を行う目処が立たれているのが現状です。

ソニー投資ファンドなどが共同出資するエフ・イー・テクノロジーズは3月26日、FED(Field Emission Display:電界放出ディスプレイ)の量産を断念したことを明らかにした。技術を他社に譲渡し、会社は清算する方針だ。

FEDというのは、薄いパネルタイプなのにブラウン管ディスプレイのクオリティの表現が出来るという次世代ディスプレイ。自己発光なので液晶のようにバックライトは不要。さらにインパルス型の発光なので動きの速い映像でも残像が残らないという特徴があります。120Hz駆動の液晶ディスプレイなんてのもありますが、そもそも高速駆動する必要がないのがFEDと言えます。
一方、24fpsなどの映像信号に対して、今時60Hz(正確には59.97Hz)しか出せないテレビというのは、もしかしたらいろいろ都合が悪いかも知れません。