SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

大分TSセミコンダクタも

Cell事業を巡って東芝ソニーSCE合弁会社を作るという話は以前からありましたが、大分セミコンダクタが生産するPS2のEE/GSなども合弁会社に移管するとのことです。
まぁ流れから行けば当然の選択で、合理的な意味で言えばプラスに働くんじゃないかと思います。
合弁会社の株割り当ては東芝ソニーSCE=6:2:2だそうで、事実上、CellBe、RSX、EE/GSなどの「生産能力」は東芝に譲渡される事になるようです。

東芝ソニーソニー・コンピュータエンターテインメント(SCE)は18日、PLAYSTATION 3用のメインプロセッサ「Cell Broadband Engine」や、画像処理LSI「RSX」などの高性能半導体生産について新会社を設立することで基本合意した。新会社の設立予定日時は2008年4月1日。

また、IBMはCellBeの45nmプロセス開発について協力関係を維持していくとのことです。
そもそも、Cellの需要が伸びなかったことに起因する今回のソニー半導体生産縮小についてですけども、もう少し安価になり消費電力も下がれば、「ソフトで組めるメディアエンジン」としていろいろなシステムに組み込めるのではないかと思います。
そのためにはCellBe用のミドルウェア開発が必須ですけども、少しずついろいろ出てきているみたいですね。
惜しむらくは、PS1やPS2が成功した理由の1つとなる「そのとき最高の技術を採算度返しで詰め込む。赤字は自社生産のチップコストを下げることで、なんとかなる。」という理念が若干薄らいでしまうことですかね……。とは言ってもチップコスト削減は東芝にとってもソニーSCEにとってもIBMにとっても有用なことなので、目的は果たせるのではないかと思いますけども。