キヤノンがSED特許問題で敗訴
SEDで揺れる特許問題ですが、キヤノン/SED社がNano-Proprietary社から訴えられていた特許問題で、キヤノンの敗訴判決が下されたんだそうな。
ご存じの方も多いかと思いますが、東芝はキヤノンとの合弁会社SED社から完全に撤退しているんです。
■SATOXのシテオク日記 - SED社から東芝撤退
米連邦裁判所は、フラットパネルディスプレイをめぐる特許紛争においてキヤノンに不利な判決を下し、同社が米Nano-Proprietaryとのライセンス契約に違反したとした。
事の顛末をまとめるとこんな感じ。
・キヤノンがNano-ProprietaryとSED技術特許ライセンス提携(1999年)。
・テレビ製造ノウハウを持たないキヤノンは東芝と技術協力。
合弁会社「SED社」を立ち上げる。
・Nano-Proprietary社が東芝に技術ライセンスすることは不服と訴訟。
・東芝、多額の投資計画をキャンセル。
・SED社の東芝保有株をキヤノンが全回収。キヤノンの単独子会社に。
・Nano-Proprietary社がライセンス契約を打ち切れるとの判決。
Nano-Proprietaryへの損害賠償を査定する段階なんだそうで、新しいライセンス契約が実現する可能性もあるんだそうな。
東芝、キヤノンにとってこのライセンスを取り逃がすことはそうできない……と思いたいところなんですが、対液晶、SEDの生産コストを考えると、なんだか難しそうですね。
ソニーのFEDがどうなっていくのが気がかり。有機ELもあるし(笑)。