HTV2がISSにドッキング成功

昨日になりますが、H-IIB２号機により打ち上げられたHTV2が無事にISSに接近、ロボットアームにてドッキングすることに成功したんだそうです。
２段目のロケット切り離し後にエンジンを再点火し、目的の位置に落下させる制御落下実験も成功しており、大気圏に投下されるまで予断を許しませんが、パーフェクトと言える成果を上げていると言っていいかもしれません。日本の宇宙技術、捨てたもんじゃありません。世界でもトップレベルの成功率となり、大変誇れる技術です。
ちなみに、必要な物資をISSへ持ち込み、廃棄する物をISSに積み込むと、まもなく大気圏に再突入して燃え尽きます。
HTV3は2012年1月打ち上げ予定で、スペースシャトルが退役した後、その後も年１回のペースで打ち上げられることが予定されているそうです。

国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）に物資を運ぶ日本の無人補給船「こうのとり（ＨＴＶ）」２号機が２７日夜、ＩＳＳに到着し、ドッキングした。

以下、打ち上げの動画。

以下、Jaxaチャンネルの動画です。

日本の補給機を含めた他の補給機は次の通りです。

国	補給機名	打ち上げ能力	その他
日本	HTV	6トン	ロボットアームによりドッキング。国際標準実験ラック対応。リブースト能力なし。
ロシア	プログレス(まもなく退役)	2.2トン	ロシア製自動ドッキング装置対応。リブースト能力あり。
EU/ESA	ATV	7.6トン	ロシア製自動ドッキング装置対応。リブースト能力あり。

プログレスは間もなく退役、ヨーロッパのATVはISSを上昇させる利ブースト能力があるものの、ロシアのドッキングシステム(0.8mx0.8m)を採用することから、国際標準実験ラック(1.2mx1.2m)の搬入が出来ないそうで、ISS開発においてHTVの担う役割は大きな物になっています。さらに、アメリカは企業にロケット開発を持ちかけており、少なくとも補給機を打ち上げられるようになるのは2015年になるようです。