スペースＸ社のドラゴン、ＩＳＳから帰還

国際宇宙ステーションに物資を運ぶ物資輸送船と言えば、日本のH-IIBロケットが打ち上げたHTVですが、先日のネタでもちょいと取り上げたスペースＸ社の物資輸送船Dragonが同社Falcon9ロケットにより打ち上げ成功、帰還したそうです。
DragonはISSへドッキングし物資を輸送、さらに不要物などを載せて地上に帰還(サンフランシスコ沖に着水)したそうです。
あまり知られていませんが、このドラゴンは宇宙葬を行うための数人分の遺灰(ジェームズ・ドゥーアン、ゴードン・クーパー、ランディ・ヴァンウォーマーら)が搭載されており、それも成功したということになります。

ちなみに、日本のHTVは地上への帰還能力がないため、ISS切り離しの際はいらない物を搭載して大気圏で派手に燃やしてしまうんです。そこで帰還能力のあるHTV＝「HTV-R」の開発も検討されています。

米宇宙企業スペースＸ社の無人宇宙船「ドラゴン」が３１日午前（日本時間１日未明）、国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）から地球に帰還した。

この記事では「地球への帰還はドラゴン以外不可能」としていますが、ロシアのソユーズは帰還が可能なはずで、ISSの緊急時にはソユーズが救出に向かう手はずになっていたかと思います。
ドラゴンの成功により、ロシアの顔色を伺わずに乗員を地上に送り届けることが出来るようになりそうですが、ドラゴンの有人版は大きく設計が異なっているため、もうしばらく実用化には時間が掛かるのではないかと思います。いや、詳しい話は分からないですけどね……。