SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

JAXAが宇宙で漁を始める

JAXAが宇宙で獲物を捕獲するために、漁で利用する「網」を製造する日本の老舗メーカーと協力して網ひもを製造、本格的に宇宙で漁を始めるんだそうな……。
まぁ「漁」と言っても、いわゆるスタジオジブリと名前がそっくりで区別のつかない「スペースデプリ」、すなわち「宇宙ゴミ」を大気圏内に落として、除去しようという試みです。
スペースデプリがどれくらい恐ろしいかというと、衛星軌道近辺を秒速3km、時速にすると約10,000km/hという恐ろしい速さで飛んでいます。数ミリのデプリでも例えば国際宇宙ステーションなんかにぶつかった日には大惨事になります。というわけで、大惨事の起きえる10cm以上のデプリは常に地上から監視して衛星や宇宙ステーションはそれを避けて飛んでいます。
これまでデプリとの衝突で破壊された衛星はコスモス1275号、フリーズ、エクスプレスAM11、コスモス2251号とイリジウム33号。後者2つは廃棄衛星と実用中衛星という衛星同士がぶつかった例です。この事故によってもデプリが散乱して問題となっています。
また、中国が衛星をロケットで破壊する実験を行い、デプリが散乱。国際的な非難を浴びる事がありました。
国際宇宙ステーションの先頭に位置するのが日本の施設。側壁にはバンパーが付いているのですが、すでに数百のぶつかった後があったそうでデプリは直面する大きな問題です。

人工衛星の残骸など、地球の周りに増え続けて問題化している「宇宙ごみ」に、長さ数キロの「網」をつけて大気圏に突入させ、燃やしてしまおうという試みが、広島県の老舗漁網メーカーと、宇宙航空研究開発機構JAXA)の間で進められている。

JAXAが試みるのは廃棄された衛星を大気圏に落とすというもの。
帯電性ののある「網ひも」を廃棄衛星に取りつけることで、自然に電気を帯び、磁気的な作用から地球の引力が勝るように引っ張られて落下するんだって。いわゆるローレンツ力というやつです。特に継続的なエネルギーを必要としない仕組みなんだそうで、ちょっと面白いですね。
JAXAは結び目のない高度な技術で漁用の網を開発する日本のメーカーと協力して、電気を帯びる金属製の網ひも=電導性テザーの開発をしたそうです。

■導電性テザー(EDT):研究開発本部