11日、H-IIAロケット18号機にて測位衛星「みちびき」の打ち上げに成功、衛星軌道に正しく投入されたそうです。
衛星は三菱重工が開発、約4トンの順天頂衛星が日本上空に位置する事になり、これによっていわゆるGPSの精度誤差が10メートルから1メートルほどになるんだそうな。これは楽しみですね。
2003年のH-IIA6号機の打ち上げ失敗以来、12回連続打ち上げに成功しています。
今回のH-IIAはH2A202型。メインの液体燃料ブースター+固体燃料ロケットのサブブースターSRB-A3の2基構成。今回はみちびきのみでH2A202型では精一杯。余った打ち上げ能力を利用した小型衛星などは一切搭載されていませんでした。
宇宙航空研究開発機構と三菱重工業は11日午後8時17分、日本版のGPS(全地球測位システム)となる準天頂衛星1号機「みちびき」を、H2Aロケット18号機で種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から打ち上げた。
みちびきは約28分後、予定軌道に投入され、打ち上げは成功した。
話は少し脱線しますが、鹿児島県にある種子島宇宙センターからのロケットの打ち上げにはかなりの規制があり、どうも打ち上げたいときに打ち上げることが出来なかったそうな。それは近隣の海域が漁業エリアとなっており、6〜9、11〜2月の1年の半分以上が打ち上げできない規制期間になっていました。
これは海外諸国から打ち上げの受注を受ける際に大きなネックとなり、H-IIAロケットが選択肢から外されてしまうという懸念がありました。
そしてこの度、来年度からその規制が撤廃される見込みなんだそうな。漁業に関わっている方はいろいろ心配かと思いますが、調子の良い宇宙事業に歯止めを掛けないためにも、地元の観光事業の活性化にも繋がるので、総合的に良いのではないかと考えます。