SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

「金星探査機あかつき」打ち上げ成功

延期されていた「金星探査機あかつき(PLANET-C)」を搭載したH-IIA F17の打ち上げが行われ、無事に軌道上で分離することに成功したんだそうです。あかつき以外にも、「IKAROS」「UNITEC-1」「WASEDA-SAT2」「大気水蒸気観測衛星 (KSAT)」「Negai☆"」も搭載されていました。
  

あかつき 金星探査機
IKAROS 小型ソーラーセイル実証機。
しんえん(UNITEC-1) 金星へ向けた実験機。30センチほど。
WASEDA-SAT2 早稲田大学による実験衛星。30センチほど。
大気水蒸気観測衛星 (KSAT) 鹿児島大学による実験衛星。10センチほど。
Negai☆″ 創価大学による実験衛星。10センチほど。


あかつきは金星に向かい、金星周回軌道を周回しながら金星の雲や大気、地質などを調査します。複数のカメラやセンサ、姿勢制御用のスラスターを装備した探査機です。
ちなみに、すでに打ち上げ能力が増強されたHTV向けの「H-IIB」の打ち上げに成功していますが、まだ商業打ち上げのラインナップには揃っておらず、信頼性や打ち上げ能力の十分なH-IIAが利用されたようです。ちなみに今回の17号機は最近多いH2A202型で、SRB×2のみの構成です。

三菱重工業株式会社および宇宙航空研究開発機構は、平成22年5月21日 6時58分22秒(日本標準時)に、種子島宇宙センターから金星探査機「あかつき」(PLANET-C)を搭載したH-IIAロケット17号機 (H-IIA・F17) を打ち上げました。
 17号機は正常に飛行し、打上げ後約27分29秒に「あかつき」を分離した事を確認しました。

先日、キレイな月の側に金星が輝いていましたが、あの側まで行くのかと思うと想像も出来ないスケールに驚かされます。日本の宇宙開発・調査事業、がんばって欲しいですね。
一方、6月13日にあの「はやぶさ」が惑星イトカワの鉱物を(恐らく)採取して地球に戻ってきます。オーストラリア大陸に落下するようです。はやぶさの旅を鑑みると泣けてきますが、無事にサンプルを回収できると良いですね。

■探査機はやぶさにおける、日本技術者の変態力 - SATOXのシテオク日記

余談ですが、打ち上げ能力の高いH-IIBは2機の衛星を打ち上げる能力があり、H-IIA2機を使って2機衛星を打ち上げるよりもコストが安いそうです。アリアンに並ぶ国産ロケットになって欲しい物ですね。