SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

金星探査機あかつき、周回軌道再突入失敗

2010年12月に金星周回軌道に投入し、金星を探査する予定だった探査機「あかつき(PLANET-C)」がエンジントラブルにより軌道修正に失敗。そして今回、数年後の金星接近に備え、軌道を変えようとしたところ推力が足りず、金星への接近は絶望的であることが分かったそうです。
まだ金星に近づく方法が残されているそうですが、それに成功しても金星からは遠く、詳しい調査は出来ないそうです。
うーん、残念。
推力は想定の1/8程度だったそうです。

宇宙航空研究開発機構JAXA)は15日、2015年以降に金星周回軌道への再投入を目指していた金星探査機「あかつき」の主力エンジンを試験噴射した結果、想定していた推進力が得られなかったと発表した。予定軌道への投入は絶望的になった。さらにエンジンの状態を詳しく分析し、軌道の変更など今後の運用を決める。

ちなみに、エンジンのトラブルについて、その理由は解明されているそうで、エンジンを燃焼させるための酸素が逆流し燃料と混ざってしまい、結晶化して詰まってしまったそうです。
この逆流を防ぐための機能が何らかの原因で機能していないのが問題なんですね。
ちなみに、軌道修正用のエンジンはこのように絶望的ですが、姿勢制御用の推力の小さなエンジンが残されています。
余談ですが、あかつきと一緒に打ち上げられたIKAROSも運用中、開発中探査機としてはあのはやぶさの後継「はやぶさ2」、そして水星探査のBepiColomboがあります。