GoogleがVP8+OggをWebMとして公開
昨年、HTML5の動画コーデックの策定会議がありました。
どんなプラットフォームでも共通のフォーマットで動画を楽しめるはずでしたが、結果としてGoogleはH.264、アップルはQuickTimeなどを押して交渉は決裂してしまいました。
結論としてHTML5の動画コーデックは「未定」となってたわけです。
■HTML5のコーデック策定決裂 - SATOXのシテオク日記
そして昨年の8月、GoogleがTrueMotion VP8を保有するOn2社を買収しました。■GoogleがOn2を買収 - SATOXのシテオク日記
H.264(MPEG-4 AVC)にはロイヤリティが発生するため、広く自由に使えない問題がありました。QuickTimeもH.264ベースなので、少なくとも同じ問題を共有していました。つまり、その問題を解消するためにはロイヤリティフリーのコーデックが必要だったわけです。
米Googleは19日(現地時間)、「VP8」動画コーデックを用いたフリーのウェブ動画フォーマット「WebM」を発表した。
同日より、スペックやソースコード、エンコードツールなどがプロジェクトの公式サイトで公開。既にGoogleのブラウザであるGoogle Chromeでのサポートがアナウンスされているほか、AdobeもFlash Playerでのサポートを表明している。
そして、この度、動画コーデックである「TrueMotion VP8」と音声コーデックである「Ogg Vorbis」を組み合わせた「WebM」を策定。オープンソース公開やエンコード、デコードサンプルなどをBSDライセンスで公開したんだそうな。BSDライセンスの範囲で無料で使用することが出来ます。(ちなみにOggというと実はAVIのようなただのコンテナ)
すでにAndroidやGoogle Chrome、Flash、OPERA、FireFox、skype、YouTubeなどのソフトウェア、AMD、ARM、BROADCOM、freescale、Imagination、Logitech、MIPS、nVIDIA、QUALCOMM、TIなどの企業も協力の意思を表明しているようです。
フォーマット名 | WebM |
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コンテナ | Matroska |
ビデオコーデック | VP8 |
オーディオコーデック | Vorbis aud |
ライセンス | BSD |
すでに以下のサイトからSDKが入手できます。