Google、新画像フォーマットWebP発表
GoogleがWebMに続き、WebPという新しい画像フォーマットを公開したんだそうな。
WebMはGoogleがOn2を買収しVP8を用いた技術ですが、WebPはその技術を応用して策定されたフォーマットだそうです。
■GoogleがVP8+OggをWebMとして公開 - SATOXのシテオク日記
WebPの特徴を以下にまとめます。まぁつまり、JPEGよりも高圧縮で高品質のフォーマットです。
以下のサイトでWebPの品質を観ることが出来ます。JPEGとPNGです。
■WebP Gallery
恐らくWebPが有利になるような画像なんでしょうが(笑)、間違いなくWebPの方がディテールが細かく再現されているのが分かります。ちなみに、ウェブの9割のデータが画像ファイルが占めており、Google曰くJPEGファイル形式と比べて画像ファイルサイズが約60%になるそうで、いわゆるインターネットのネットワーク負荷が低下することになるんだそうな。
ただ、この記事でも紹介されているように、同様の目的で策定されたJPEG2000は全くと言っていいほど普及しておらず、マイクロソフトが独自に策定したJPEG XRも一般には普及していません。
Googleの「WebM」テクノロジには、ウェブベースビデオを変革するという以上の計画があったようだ。同社は、「WebP」と呼ばれる新しいフォーマットによって、ウェブ上の静止画像も変革したいと考えている。
間もなくWebPはGoogle Chromeブラウザで対応する予定なんだそうですが、インターネットの「ウェブページ」というのはどんなブラウザでもちゃんと表示できるという事が何よりのキモ。
いくら表示までの速度が速くて画像がキレイだとしても、あるブラウザでしか表示できないとしたら正直使えませんよね。これからChrome以外のブラウザでどれくらい対応が進むかが浸透するか否かのキモだと思います。これはみんな対応しないといけなくて、大手ブラウザ1つが対応しないだけでもアウトですよね。
ところで、WebPのデコード負荷はどれほどのものなんですかね。
さて。
昔、MSXというパソコンでフロッピーディスク半分を占めるJPEGファイルを表示しようとしたら、表示までに15分くらい掛かったことを思い出しました(笑)。