SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

H-IIB打ち上げ成功!

先日、日記ネタにもしましたが、昨日深夜2時、種子島宇宙センターよりHTV技術実証機を載せたH-IIB試験機の打ち上げが行われ成功しました。(HTV-1ミッション)
SATOXさんが何故こんなに興奮しているか分からない方もいるかと思いますが、国際協力の風潮が流れる中、独自のロケット技術力を諸外国に誇れるのは国益に繋がるお話。例えばサッカーのワールドカップで日本が優勝しちゃうくらいの事といっても過言ではないかと思います。
(まぁ、血税が注がれてますので、失敗しろ!と考える日本人はいないでしょう)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月11日午前2時1分46秒(日本時間)に、種子島宇宙センターから国際宇宙ステーション(ISS)への補給物資運搬用宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle:HTV)の技術実証機を搭載したH-IIBロケット試験機の打ち上げに成功したことを発表した。

例えば韓国なんかは独自のロケットを持っておらず、自国の衛星を軌道に乗せようと思うと、EUかロシアかアメリカか日本に高い費用を支払ってお願いしないといけないわけです。中国はロケット技術はまだまだで、打ち上げ失敗により町が1つ吹っ飛ぶような事故がありその情報は当局により隠蔽されたりしていました。日本は失敗してないのかというとそんな事はなく、これまでH-IIの打ち上げに失敗した事もありました。しかし近年では事故なく立て続けに成功。さらに今回はLE-7という主力のエンジンを2つ束ねた(クラスタリング技術)H-IIBの成功という事になります。
夜空に大きな火の玉が飲み込まれていくのはちょっとしたスペクタクルです。







18日には国際宇宙ステーションにランデブー、ドッキングするんだそうです。HTVは350mlの缶そっくりな形なんですけども(笑)、現在は高度調整軌道にうまく乗っているんだそうな。
でも、そんなHTVも最後は大気圏に突入させて燃え尽きてしまうんです……ちょっと可哀相な気がしますね……。
以下、HTVの主なスケジュールです。

飛行日 主な実施ミッション
1日目 打上げ/軌道投入、軌道投入後の運用(サブシステムの起動、姿勢制御、機体の異常点検、TDRSとの通信確立、筑波のHTV運用管制室との通信接続)、ランデブ用軌道制御開始
2日目 遠地点ランデブ用軌道制御
3日目 衝突回避運用(CAM)、HTV制御系による受動アボート/姿勢制御、アボート制御ユニット(ACU)とCAMの点検、姿勢修正、フリードリフト
4〜5日目 遠地点ランデブ用軌道制御
6日目 ISSミッションマネージメントチームによるHTV運用検証の評価・判断
7日目 遠地点ランデブ用軌道制御
8日目 近傍運用、最終アプローチ、ISSのロボットアーム(SSRMS)での把持とISSへの結合、ハーモニー下側の共通結合機構(CBM)との結合の検証、結合部の艤装(配線・ケーブル設置等)と起動など
9日目 HTV補給キャリア与圧部への入室(消火器、可搬式酸素マスクの取り付けなど)、物資移送開始
10〜13日目 HTV補給キャリア与圧部内からISS内へ物資の運び出し
14日目 曝露パレットをHTV補給キャリア非与圧部から取り出し、「きぼう」船外実験プラットフォームへ移送・取付け
15日目 HTVで運搬してきた船外実験装置を「きぼう」船外実験プラットフォームに設置
16日目 曝露パレットをHTV補給キャリア非与圧部へ収納
17日目以降 HTV補給キャリア与圧部内からISS内への物資の運び出し、ISS内からHTV内への不要品の積み込み
ISS分離前日 照明、煙探知機、消火器、可搬式酸素マスクの取外し(ISSへ保管)、CBMの制御装置(CPA)の取付け、ハッチ閉鎖、結合部の配線・ケーブルの取外し、モジュール間通風換気(IMV)の停止
ISS分離日 ISSのロボットアームでHTVを把持、共通結合機構(CBM)のボルト解除、ISSのロボットアームでHTVを放出ポジションへ移動、誘導・航法及び制御(GNC)の起動、スラスタ噴射準備、ISSのロボットアームの把持を解放、ISS軌道からの離脱噴射
再突入 軌道離脱制御、再突入 → HTVは大気圏で燃え尽きる……

■飛行スケジュール:宇宙ステーション補給機(HTV) - 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター - JAXA

■H-IIBの打ち上げは9/11(金) - SATOXのシテオク日記



おまけ

中国のロケット打ち上げ失敗