SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

ホンダ、F1からの撤退を表明

ホンダがF1から撤退することを表明したんだそうな。
これまでの参戦で十分な結果を出せなかったこと、それからサブプライムローン問題に起因する経済不安がその引き金になったそうです。一方、MotoGPやインディには参戦を続けるんだそうな。
う〜ん。
撤退の理由はよく分かるのですが、財政が厳しいのはどのチームも同じわけで、トヨタフェラーリBMWルノーと比較して事業が不安定であることを浮き彫りにさせたとも言えるのではないでしょうか。

今回のF1撤退について、「サブプライム問題に端を発した金融危機実体経済の急速な後退などによりビジネス環境は急速に悪化。この市場環境の悪化に対し、迅速かつフレキシブルに対応をしてきたが、将来への投資も含めた経営資源の効率的な再配分が必要との認識から、F1からの撤退を決定した」としている。F1撤退は昨日決定され、撤退への検討も直近に行われたと言う。福井氏によれば「11月に実施したバルセロナテストでは、撤退の話はまったくなかった」とのことだ。

技術的にもBクラスにも入れてくれないような低いパフォーマンスで、「何故遅いのか分からない」という手の施しようのない状況が続いていた模様です。
契約を更新しているジェンソン・バトンの進退が心配です。ハミルトンやアロンソより速いかどうかは分かりませんが、マッサよりかは速いドライバーだと思うんですよね。

F1レース活動について
 
2008年12月5日(金)
  
私どもHondaは、このたび、2008年をもってF1レース活動から撤退することを決定いたしました。
 
サブプライム問題に端を発した金融危機と、それらに伴う信用危機、各国に広がった実体経済の急速な後退により、Hondaを取り巻くビジネス環境は急速に悪化してきています。
当面の世界経済は不透明さを増すばかりであり、回復にはしばらく時間がかかることが予想されます。
 
Hondaはこの急激かつ大幅な市場環境の悪化に対し、迅速かつフレキシブルに対応をしてきましたが、将来への投資も含め、さらに経営資源の効率的な再配分が必要との認識から、F1活動からの撤退を決定いたしました。今後のHonda Racing F1 Team、英国でエンジンの供給を行ってきたHonda Racing Development Ltd.については、チーム売却の可能性も含め従業員と協議にはいります。
 
Hondaは第3期のF1活動として、2000年よりB・A・Rとの共同開発という新しい形での参戦をいたしました。その後のF1を取り巻く環境変化により2006年よりHondaが100%出資するチームとしての運営に移行しました。最高峰のレースへの挑戦は、思いのほか厳しい道のりでしたが、多くの応援を頂き、2006年に貴重な1勝をあげることができました。頂いたご声援に十分お応えすることなく撤退の決定をすることは大変困難をともなう決断でした。
 
今後は、この激動の時代を生き抜き、レースで培われたチャレンジング・スピリットをもって、様々な新たな課題に引き続き挑戦し続けてまいります。
 
これまで、ご声援をくださった多くのファンの皆様、そして活動を支えてくださったF1界の皆様に対し、心よりお礼申し上げます。
 
尚、来年、鈴鹿サーキットでは予定どおりF1日本グランプリを開催いたします。来シーズンに向けての改修工事も順調に進んでおります。
 
ありがとうございました。
 
本田技研工業株式会社
代表取締役社長
福井 威夫

ホンダはMy earth dreamというプロジェクトで企業ロゴを一切配さないマシンを走らせていましたが、実際この試みが成功していたのかどうかは分かりません。年間400億円という費用が掛かるF1ですから、このプロジェクトによる資金調達に失敗していた可能性もあります。
途中で「地球環境に優しくすることを止めました」とも言えないだろうし(笑)。
しかし、残念です。
F1界にとっても大きな打撃。他のメーカーも「じゃあウチも」と言いだしたい所じゃないでしょうかね。少なくともそれぞれの企業のトップは検討しているでしょう。

本田技研工業(ホンダ)は12月5日、13時30分から本社で行った緊急会見でF1レース活動からの撤退を正式に表明した。モータースポーツ担当の大島裕志常務とともに会見に臨んだ福井威夫(ふくいたけお)社長は「自動車業界は新しい時代に入った」と強調。