SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

植物状態患者との会話に成功

カナダで植物状態の患者さんと脳スキャン技術を使い会話することに成功したんだそうな。
脳が生きて活動しているが、筋肉を動かすことができないことを植物状態(眼球を動かすことができることがある)、脳が活動していない状態(生命維持に必要な脳の機能が停止している状態)を脳死状態と言います。
実験では植物状態の患者3人に対して脳スキャンを用い、「リラックスするよう指示」した時と比べ、「数を数えるよう指示」された時にの方が脳が活性化したとのこと。
またいくつかの質問に対して「はい」「いいえ」の脳の状態を区別することができる事が分かったそうな。
つまり、他者と意思の疎通ができることが確証されたそうです。
調べてみると、2010年にその研究成果が発表されています。

重篤な交通事故にあい脳に損傷を受け、12年に渡って植物人間状態にあった男性と、機能的磁気共鳴画像(fMRI)スキャナを用いて意思の疎通をとることに成功したと、カナダ、西オンタリオ大学の研究者らが米医学協会誌「JAMA Neurology」に発表した。

自由に言葉を伝えることができないのは残念なことですが、植物状態でもちゃんと意思の疎通ができることはすばらしい事だと思います。
ただ、自分が植物状態になってしまったとき、痛みや苦しさがうまく伝えられないと想像するとちょっと悲しくなります。もしかしたら、早く楽にして欲しいと思うかもしれません……。その質問をしてくれるかどうか。
一方で植物状態から条件付きながら覚醒することがあるという症例があるんだそうです。また、何十年も経ってから復活する人も。医療がもっと進歩すれば回復する手段が見つかるかもしれませんね。