SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

吉野家、採算合わず牛丼値上げ

なにかと吉野家の発表や戦略が気にくわないSATOXさん。(そもそもあまり牛丼屋には行きませんけども)
そんな吉野家が打ち立てていた「業界最安値」の並盛り250円牛丼(吉野家 極)を来年から取りやめ、値上げするんだそうな。
かつて「味にこだわる当社が、同業他社の値下げに安易に対応することは思想としてあり得ない」と北朝鮮みたいなことを言っていたのにも関わらず、値下げを敢行したりしていました。まぁそもそも日本に2店舗しかない店舗で「業界最安値」とか言われてもウソにしか聞こえないわけですが……。(さらに、極店舗は3年間で100店舗増やすとまで発表してました)
2009年時点で並盛り牛丼は吉野家300円、松屋320円、すき家280円でした。今回の吉野家の値上げで各価格は以下のようになります。

会社名 牛丼並価格
吉野家 極(牛丼専門店) 280円
吉野家 380円
松屋 280円
すき家 280円

吉野家ホールディングスは、牛丼並盛りを250円で提供する店での販売価格を2013年1月1日から30円値上げする。業界最安値で大幅な客数増を狙ったが、期待ほどは客数が増えず採算が合わないと判断した。

三社の戦略で言えば、吉野家は戦略が一貫しておらず過去の発表した発言をを平気で変えてきます。国内約1200店舗。松屋は他社の価格に追従する柔軟性があり、セットメニューで収益を上げています。国内約1000店舗。すき家は低価格路線のリーダーで豊富なトッピングメニューが特徴的です。国内約1900店舗で最多。
ちなみに、牛丼並1杯の利率は10%に満たない程度。つまり、ガンガンお客さんに来てもらわないと売上高が稼げないわけです。
牛丼屋でご飯を食べようと思う人は恐らくそんなに増減しないことから(松屋は比較的ファミリー向け戦略)各会社間で客の奪い合いが起きているのは明らか。客層的も安さに執着があるので価格には敏感なんだと思います。