SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

素人が購入することは考えにくいVS2010の話

昨日、話題になっていた記事のお話。
掲示板へ不正に遠隔操作されて犯罪予告が書き込まれ、そのPC所有者が誤認逮捕された事件に関連した記事で「遠隔操作ウイルスは「Visual Studio 2010」という数万円から数十万円以上する専門的なソフトで、素人が購入することは考えにくい」という記事文面があって話題になっていたんです。
SATOXは仕事でプログラマーをやってるのでVisual Studio 2010は毎日使っていたりするわけなのでよく知ってますが、この発言はなんとも危険です。
素人、というか学生さんだって無料版とかは少なくともよく使うだろうし、今どき中学生(生徒)くらいでもソフトの入手方法はさておき、使ってるソフトだと思うんですよね。つまり、「高価で専門的なソフトを使う」=「犯人は素人ではない」という論調なのです。平たく言えば「ソフトが高価だからプロ」。いやぁ危険だなぁ。(まぁ純粋な話、自分が犯人かもと言われている気がしてムカつくだけですが)
この発言をした人、記事を書いた人は過去のウィルスなどの迷惑プログラムがどういった人に作られてきたのかという情報を残念ながら知らないのだと思いますが、結構若い人が作ってることが多いんですよ。10代前半とかね。それを高価なソフトを所有しない素人と呼ぶのか……?
ちなみに、プログラムのランタイムの依存バージョンとかは比較的簡単に確認できるので、VS2010で作ったことくらいはすぐに分かります。

このウイルスを入手、解析した情報セキュリティー会社「ラック」(東京都千代田区)の西本逸郎専務理事によると、ウイルスは「VisualStudio2010」というソフト開発ツールを使って作成されていた。数万円から数十万円以上する専門的なソフトで、素人が購入することは考えにくいという。

なんかVS2010が害悪みたいに言われていて、マイクロソフトあたりに抗議されそうな記事です……。
さて。
誤認逮捕した相手に対し三重県警が釈放後初めて正式に謝罪をしたそうです。現状、他3人の別県警からは正式な謝罪は無しだそうです。

パソコン(PC)の遠隔操作事件で三重県警は19日、伊勢神宮の破壊予告事件で逮捕した男性(28)=その後釈放=と両親に、誤認逮捕を認めて謝罪した。 一連の犯罪予告事件では、4都府県の警察に逮捕された男性4人が誤認逮捕だった可能性が高まっていたが、正式に謝罪したのは三重が初めて。

他県警も謝罪するそうですが、マスコミに対するコメントは「検証中なので控える」と。結果論ですが、適当に逮捕するのに負い目の方は慎重なんですね……。