SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

太陽フレアで通信衛星にトラブル

アメリカの衛星通信会社LightSquared社の通信衛星が3月7日に発生した太陽フレアの影響で通信が出来なくなるトラブルに見舞われたそうです。
太陽フレアがもたらすのはいわゆる電磁波。X線γ線などの高エネルギーの電磁波、つまりは放射線を含み、機器のメモリなどが吹き飛んでしまうことがあるわけです。
現在、衛星通信の初期化を行うなど復旧作業が行われているのですが、LightSquared社では解雇問題、支払い不履行、CEOの賄賂疑惑などいろいろな問題の渦中なんだそうで、会社存続の危機に陥っているそうです。

3月7日に発生した太陽フレアの影響により、移動体通信衛星「SkyTerra 1」を使用したサービスにトラブルが発生したそうだ。問題となったのは米国の通信事業者LightSquared社で、通信サービスの提供が不能になったという。

太陽フレアの恐ろしさ
太陽フレアとプロミネンスって同じ物だと思っていたのですが、別物なんですね。知らなかった。
プロミネンスは皆既日食の時に太陽から立ち上る湯気のような炎で、一方、フレアは水素爆弾10万発以上の巨大な爆発で、8分で電磁波が地球に到着、放射線は数時間で地球に届くそうです。
ちなみに、原発事故の問題で放射線問題が取りざたされていますが、太陽フレアによる放射線も人体に影響があります。
3月7日に起きた太陽フレアはX5.4という規模なんだそうで、これはかなり大きな太陽フレアなんだって。地上にまでの間には大気の層オゾン層が守ってくれますが、大気圏上空を飛ぶ飛行機の機内や国際宇宙ステーションのクルーなどにも放射線の影響があったと考えられます。
さらに余談ですが、2003年11月4日にX28というとんでもない太陽フレアが発生したそうなんですが、このときのフレアは地球をそれたんだそうです。もし地球に直撃した場合、地上の電力網が破壊され、社会に大混乱が起きる可能性があったとのことです。
あまり知られてはいませんが、電気が使えないのはもちろん電話やネットワークも寸断され、数世紀前の文化になってしまう可能性があったんだそうですから恐ろしい問題です。