SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

金星探査機あかつき、予定軌道を外れる

今朝、金星の重力圏軌道に入るために逆噴射を行った直後に通信が途絶した「金星探査機あかつき」ですが、通信は回復したものの予定の軌道に投入できていないことが分かったんだそうな。
現在あかつきは太陽を補足してスピンしている状態になっており、緊急時に期待を安定させる「セーフホールドモード」なんだって。ちなみに、セーフホールドモードにするのは、電力を蓄え、地球と通信するためと必要な機器を冷やすため放熱面を太陽から隠すためのようです。
このセーフホールドモードには自動で遷移するものの、最悪もしこのモードへ移行できない場合、十分な電力を回復できず、探査機自身の情報を送ることも地球からのコマンドを受信することも出来なくなってしまう事もあったわけです。
現在は大変低速な通信で途絶え途絶えですが、姿勢制御情報を受信し、地球にアンテナを向けた状態に保つように試みているようです。

金星をまわる軌道に入るためエンジンを逆噴射した後に通信トラブルが起きた金星探査機「あかつき」について、宇宙航空研究開発機構は7日夜、「当初予定された軌道には入っていない。回復が可能なずれか否かは確認中だ」と発表した。あかつきは、緊急時に機体を安定させる「セーフホールドモード」に入っており、位置などの情報を得るのに時間がかかる状態だ。

ちなみに、あかつきは金星の気象と地表の状況など、金星をくまなく探索するための調査機なんですよね。



その後の情報を追加。
減速して金星の軌道に入るために逆噴射を行ったわけですが、12分逆噴射を行う予定がなんと2〜3分のみしか行われなかったそうで、現在金星から離れつつあるそうです。
再び金星に接近するのは6年後。
バッテリーについては6年は持たないそうですが、省電力モードで常に太陽にセイルを向けて充電すれば何とかなるそうです。

7日夜から8日朝にかけ、あかつきから送られたデータを調べたところ、逆噴射をする時間が計画では12分だったのに、2、3分しかできていなかったことがわかった。セーフホールドモードに入る際に噴射が止められたとみられる。あかつきは金星から飛び去る軌道に乗っており、残された燃料をすべて使い切っても、金星をまわる軌道に戻すことは不可能だと判断した。