SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

NECがベクトル型スパコン世界新

NECがベクトル型スパコンで、最大839TFLOPS(512ノード)という性能の世界最速の製品を開発したんだそうな。
しばらく世界最速だったスカラ型の「Blue Gene/L」も280TFLOPS程度だったので、その速さがうかがい知れるかと思います。

NECは10月25日、ベクトル型スーパーコンピュータの新製品「SX-9」を発表した。1コアで102.4GFLOPSの新CPUを搭載し、最大512ノード時で最大839TFLOPSと、ベクトル型の世界最速を更新した。年間200億円の売り上げを見込む。

ちなみに、CellとOpteronを1万6000個以上使用したスパコンIBMが開発中で1,600TFLOPS(1.6PFLOPS)を。また、理化学研究所主導、富士通、日立、NECの共同開発で、10PFLOPSの光コンピュータが開発中なんだそうな。
スパコンの何がすごいのかSATOXもあまりピンと来ていませんが、それが単純な計算であっても、膨大なデータをリアルタイムにシミュレーションするためにはそれなりの性能が必要と言うことなんですね。

■CellでペタFLOPSスパコン、IBM - SATOXのシテオク日記

■理研、10PFLOPSのスパコン開発 - SATOXのシテオク日記

余談ですが、ステルス戦闘機として有名なF-117グレイゴースト。角張った平面で構成されたデザインが印象的ですが、あれはどうやら角を丸くすると電波反射の計算が難しくなることから、シミュレーション計算を単純にするために角張ったデザインになったようです。
また、有人飛行を成功させたアポロ計画で宇宙船の制御に使われていたコンピュータ(Apollo Guidance Computer)のクロック数は2MHz、メモリのクロックは833Hz、サイズはRAM8KB、ROM32KBで16ビットで格納される中の1ビットはパリティに使われていたんだそうな。これってファミコン以下の性能(笑)。信頼性が重視されたようです。

■アポロ誘導コンピュータ - Wikipedia

月降下時の有名なコンピュータのエラーについても記載されています。読むと楽し。