CellでペタFLOPSスパコン、IBM

IBMがCell BEを1万6000個以上使用(さらにOpteronも同数)したスパコンを米エネルギー省国家核安全保障省から受注したそうな。
その処理能力1.6PFLOPS！

米IBMは9月6日、「Cell Broaband Engine（Cell BE）」プロセッサを採用した初のスーパーコンピュータの設計・構築を米エネルギー省国家核安全保障省から受注したと発表した。このシステムは1秒間に1000兆回の演算――ペタ（P）FLOPS――の処理能力を目指す。

FLOPSと言うのは、浮動小数点演算が秒間に何回行えるかというコンピュータ処理能力の基準となるものです。
SETIでも約260テラFLOPS、世界最速とされているIBMのBlue Geneですら280.6テラFLOPS。
それなのに1.6ペタFLOPS。つまりは1600テラFLOPSというのだから。
国産・文部科学省が目指す「汎用京速計算機システム(10PFLOPS)」にも期待が持たれます。

■汎用京速計算機 - Wikipedia

以下、ゲーム機のFLOPS。ドリキャスのSH-4は浮動小数得意がなんですよね。対してXboxのPentiumIIIは浮動小数が苦手(笑)。

ドリームキャスト	SH-4/Hitachi	1.4GFLOPS
Xbox	PentiumIII	1.5GFLOPS
PS2	MIPS/SONY(EE)	6.2GFLOPS
PSP	MIPS/SONY(Allegrex)	2.6GFLOPS
ゲームキューブ	PowerPC/IBM(Gekko)	10.5GFLOPS
Xbox360	PowerPC/IBM(PX)	1TFLOPS
PS3	Cell/SONY,TOSHIBA,IBM(Cell BE)	2TFLOPS
Wii	PowerPC/IBM(BroadWay)	推定15GFLOPS