第9戦アメリカグランプリ決勝結果
かつてない、すごいレースにになりました。2005年第9戦アメリカ・インディアナポリスモータースピードウェイ。
信じられますか、奥さん!たった6台のスタートです。フェラーリ、ジョーダン、ミナルディのみ。そう、ブリジストンタイヤを履くチームのみ。
雨のモナコで完走一桁なんて時もありましたが、最初から6台だけです。
事の発端はこうだ。フリー走行でゾンタがタイヤのパンクを起こした。そして、ラルフ・シューマッハも同じタイヤのトラブルで大クラッシュ。ここで、ミシュランはタイヤに問題があるのではないかとの疑いを持ち、急遽フランスから新しいタイヤを空輸する。
後にタイヤに大きな欠陥があることをミシュランが発表。ミシュランは安全性を考え、空輸した新タイヤへの交換をFIAに要求するがFIAはこれを拒否。次にミシュランは問題となる高速のオーバル部にシケインを設け、速度を落とすことを要求するがこれもFIAは拒否。皆がミシュランタイヤなら受け入れられたかもしれないが、ブリジストン勢にとっては全く関係のないこと。FIAはアクマでルールに則って曲げなかったようだ。
これに対して、ミシュランユーザはオープニングラップに参加したものの、隊列から離れガレージに。ボイコットである。はっきり言ってミシュランタイヤの落ち度だが、なんなんだこのレース。ただでさえ少ないアメリカのF1ファンがますます嫌気がさしてしまいそう。
ルール上、「12台以上参加しなければ正式なチャンピオンシップレースとして認めない」というものがあるそうだが、オープニングラップでは揃っていたので正式なチャンピオンシップレースとして認めるそうだ。8位までポイント圏内なので、皆ポイント圏内。ミナルディ・モンテイロの表彰台もありえるぞ(笑)。
9周目。シューマッハ、バリチェロ、モンテイロ、アルバース、カーティケアン、フリーザッハー。赤赤黒黄黒黄である(笑)。フェラーリは逃避行。普段テレビに映らないミナルディとジョーダンのバトル……楽しいわけがあるわけない。観客も怒る怒る(笑)。コースに物が投げ入れられてる。トヨタの初ポールも大変残念な結果に。ドライバーが怪我をしたり死んでからでは遅いので、選択肢としては間違っていないと思うけどね。
もういいや。結果はあとで。
▼2005年第9戦アメリカ・インディアナポリス決勝結果
1 M・シューマッハ フェラーリ B 1:29’43.181
2 R・バリチェロ フェラーリ B 1.522遅れ
3 T・モンテイロ ジョーダン・トヨタ B 1周遅れ
4 N・カーティケヤン ジョーダン・トヨタ B 1周遅れ
5 C・アルバース ミナルディ・コスワース B 2周遅れ
6 P・フリーザッハー ミナルディ・コスワース B 2周遅れ
<以下がリタイア>
J・トゥルーリ トヨタ M 0周(棄権)
K・ライコネン マクラーレン・メルセデス M 0周(棄権)
J・バトン BAR・ホンダ M 0周(棄権)
G・フィジケラ ルノー M 0周(棄権)
F・アロンソ ルノー M 0周(棄権)
佐藤 琢磨 BAR・ホンダ M 0周(棄権)
M・ウェバー ウィリアムズ・BMW M 0周(棄権)
F・マッサ ザウバー・ペトロナス M 0周(棄権)
J−P・モントーヤ マクラーレン・メルセデス M 0周(棄権)
J・ヴィルヌーヴ ザウバー・ペトロナス M 0周(棄権)
R・ゾンタ トヨタ M 0周(棄権)
C・クリエン レッドブル・コスワース M 0周(棄権)
N・ハイドフェルト ウィリアムズ・BMW M 0周(棄権)
D・クルサード レッドブル・コスワース M 0周(棄権)
▼ドライバーズポイント
1 F・アロンソ 59
2 K・ライコネン 37
3 M・シューマッハ 34(+10)
4 R・バリチェロ 29(+8)
5 J・トゥルーリ 27
6 N・ハイドフェルト 25
7 M・ウェーバー 22
8 R・シューマッハ 20
9 G・フィジケラ 17
9 D・クルサード 17
11 J−P・モントーヤ 16
12 F・マッサ 7(
13 T・モンテイロ 6(+6)
13 A・ブルツ 6
15 J・ヴィルヌーヴ 5
15 N・カーティケアン 5(+5)
17 P・デ・ラ・ロサ 4
17 C・クリエン 4
20 P・フリーザッハー 3(+3)
21 V・リウィツィ 1
▼コンストラクターズポイント
1 ルノー 76
2 マクラーレン 63
2 フェラーリ 63(+18)
4 ウィリアムズ 47
4 トヨタ 47
6 レッドブル 22
7 ザウバー 12
8 ジョーダン 11(+11)
9 ミナルディ 7(+7)
10 BAR 0
情報拝借 m(_ _)m http://www.ksky.ne.jp/~tahara/f1/
右京さんのコメントはこちら↓
http://ukyo-f1.at.webry.info/200506/article_1.html
我々ミシュランタイヤチームは、きょうの結果を非常に残念に思うと同時に、全てのレース観戦客、テレビ視聴者、F1ファン、そしてスポンサーの方々に対し、きょうの決勝レースに出走できなかったことを申し訳なく思う。