無料で(以下略)
まぁドコのブログかとは言いませんけども、「広告なしで無料なブログ」としてサービスインしたブログに飛びついて、９年近く愛着を感じてほぼ毎日ブログを書いている人がいたとしましょう。想像してみて下さい。
そんなブログサービスが昨今経営の伸び悩みとかなんとかで、急に「お金を払わないと広告出しますよ」って言い出したらその人はどう考えますでしょうか。
……まぁ少なくとも悲しくなるはずですし、そんなんだったらこのサービスを選んでなかった、裏切られたと思うんじゃないでしょうか。
そしてそのあと、なけなしのお金を払っちゃうかもしれませんし、涙をのんで９年間表示されなかった無様な広告を受け入れちゃうかもしれないし、思い切ってブログを閉じちゃうかもしれません。
「別の軽いブログシステムを作ったんで乗り換えればいいじゃーん」とかお気軽に言われても、そういう問題じゃないんです。
……きっと、その人にとっては。
2013年3月5日にTwitterに何が起きるかというお話
さて、Twitterのお話。Twitterユーザにはまったくもって寝耳に水というお話ですが、Twitter社がAPIの仕様変更を発表。
2013年3月5日旧API1.0を廃止。新API1.1では情報を取得するためにはOAuthの認証が必須となり、未対応のいくつかのクライアントアプリ、ウェブサービスは利用できなくなります。
以前も同じようなことがあって自作アプリを慌てて対応させたこともありましたが、今回Twitterさんは本気。
RSS配信も停止してしまうため、ブログに張ってあるガジェットなどでRSSを使用して表示しているものも表示されなくなります。技術的にはXMLがもらえなくなりXSLTが使えなくなっちゃうんですね。(Twitter社曰く、この目的に別途対応するとのこと)
まぁ今日今現在、何故かRSS表示やツイートボタンが表示されないのですが……。
多くの著名なクライアント開発者も今後の開発停止を発表しており、「Twitterオワコン」という論調となっています。
Twitterは当初から赤字で、急激に人気は出てユーザ数は増えたものの、やっぱり赤字。それでも人気はあったので大手からの出資を受けていました。
その後、ユーザから集めたツイート情報を売って黒字になりましたが、不安定なこの昨今でさらなる一歩に転じたのが今回の仕様変更となります。
目的として「悪用を封じ込める」と謳っているわけですが、何か本質的にTwitterがつまらないモノになってしまう可能性があることは想像に易いですよね。
まぁとにかく、このまま突き進んだ場合、2013年3月5日にどんな混乱が起きるのでしょうか。変化を感じたTwitterユーザが混乱することは何となく想像できそうです。
Twitterが空気を読んで悔い改めてくれれば良いのですが、一方で経営者自らビジネス的にオワコンと踏んでおり、健全化＋囲い込みで大手に買収されてハッピーエンド、という可能性もある気がしてなりません。
ちなみに、ＳＡＴＯＸが作ったPochitter!はこのまま突き進むと動かなくなります(笑)。
（仕様変更に従うと、ユーザ情報の取得に２倍の通信回数が必要になっちゃうんですよね……）
と言うわけで上記の２つのお話。何となく似てる話のような気がしてなりません。
５年後１０年後にどうなっていくのかが楽しみです。
（追記）だらだらと……
米Twitterは以前にTwitter APIの旧バージョン「Twitter REST API v1」を2013年5月7日をもって正式に終了させる事を発表していましたが、本日、この終了日を2013年6月11日まで延期する事を発表しています。
