SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

Adobe、Flash終了に替わるEdge

AdobeFlashを有するMacromediaを買収したのが2005年。当時はFlashの使用が避けられ、流行りつつある携帯端末で対応されず、標準規格に押しつぶされるとは思いもしなかったんじゃないでしょうか。
買収額は34億ドルだったわけですが、この7年で回収できたんですかね。Adobeも負けじとFlashの仕様を公開し、デファクトスタンダードにしようとしていましたが、Silverlightを持つマイクロソフトも石橋を叩くアップルも標準化フリー押しのGoogleも良く思わず、HTML5策定時にこのあたり独自で組み入れようという流れになっちゃったんですよね。
というわけで…。
AdobeHTML5に対応したアニメーションツール「Adobe Edge」をリリースしているのをご存じでしょうか。Adobe Edgeが何者かというと、HTML5、CS3、JavaScriptを利用したアニメーションを出力できるオーサリングツールなんです。iOSAndroidFirefoxChromeIE9対応をうたっています。
Adobe Labにてダウンロードできます。


まだ、あまり面白いことは出来ませんが、文字を書いて時間経過で動いたりさせることが出来ました。(パブリッシュすると、htmlファイルやjQuery.jsなどが一緒に出力されます)
どんな感じかというのは、こちら↓にビデオがあるので分かりやすいです。(ちなみに、Flash動画)
http://tv.adobe.com/watch/adobe-edge-preview/getting-started-with-adobe-edge/
After Effectsにも似てますが、こりゃもうFlashのエディタですよね。
個人的にはFlashのエディタがHTML5出力にも対応して延命していくのかなぁと考えていましたが、Dreamweverでの対応ということもなくそれ用のツールを出しちゃうわけですね。

Adobe Systems によると、HTML5、CSS3、JavaScript を利用しているため Edge で作ったコンテンツは最近の Web ブラウザやタブレット端末、スマートフォンで表示の一貫性を保てるという。多くのデザイン用部品を Edge で作ると、「Photoshop」「Illustrator」「Fireworks」といったほかのプログラムで利用することが考えられる。

Adobe的には、Adobe AIRなんてのもありますよね……。JavaScriptライブラリSpryなんてのも公開しています。結局Flashは淘汰されHTML5やCS3、JavaScriptに集約していくとは思いますが、それにしてもAdobeさんはなにやらややこしい状況ではありますね。