SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

Androidソースにコピペ疑惑

いつも思うのですが、GPLのような崇高なライセンス形態は、理由はどうであれ技術革新をどうにも鈍らせてしまう障害である気がしています。フロントエンド的には自由に使って良いというものですが、本当の自由とはほど遠く、いろんな足かせが付いています。
もし使うならよーく勉強して理解して使わないと、急に目の血走った人が鬼の首を取ったように騒ぎますから。まぁそれもルールですから守らなければいけない、と言っておきましょう。。
さて、今回、Google AndroidJava関連ソースコードでSun(オラクル)のJava関連ソースコードがコピペされて使われているのではないかという疑惑が掛けられています。以前からオラクルはGoogleを提訴していましたが、新たに問題が見つかったと主張しているようです。
Sun Java Wireless Toolkit、それからJava 2 Standard Editionを逆コンパイルしたソースコードが類似しているんだそうな。単純なAPIであれば、中間コードくらいは同じになるだろうし、逆コンパイルまでして言われるのはどうかと思います……。
本当にたまたま同じになってしまった場合、どうやって証明すれば良いんでしょうね(笑)。

Androidソースコードのうち43ファイルで、Javaソースコードときわめて類似したものが見つかったと、FOSS Patentsが伝えています。AndroidJavaの処理系を採用しつつJavaでない仮想マシンDalvikを搭載しており、これはJavaとは無縁のオリジナルなコードによって書かれているというのがGoogleの主張でした。

ちなみにコピーされたとされるソースは間違って登録されているものも多いそうで、最新ソースツリーからは削除されているほか、そもそもテスト用やAndroid端末では使用されていないソースコードなんだそうな。
ちなみに、SunはAndroidJavaがオリジナルJavaを拡張したAPIになっており、Javaの共通性を失う物だとしてAndroid Javaを快く思っていないという経緯があったりします。
Googleはなんらかの対応をするのではないかと思いますが、いろいろ鑑みるとJavaであることの意味ってなんだろうと考えさせられます。