SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

Rumbus、16Gbps実現「XDR2」を紹介

Rumbus社が16Gbpsの転送レートを誇る技術「XDR2」「Mobile XDR」をデモしたんだそうな。XDR2の転送レートは10Gbps以上で16Gbps。Mobile XDRについては小消費電力ながら4.3Gbpsを実現しているとのこと。
前世代のXDRといえばPS3で採用されたのが有名で、64MBのメモリにそれぞれ3.2Gbpsでアクセスでき、それを4つ束ねることで25.6Gbpsの転送レートを実現していたりしますね(VRAMはGDDR3)。ちなみにXbox360の転送レートはGDDR3で2.8Gbps程度。DDR3-1600でも1.6Gbps程度。
Rumbusの技術はとても高価なようですが、速度や製造コストパフォーマンス面ではかなり有利です。GDDR5でも7Gbps程度が実現できるなんていう話もありますが、XDR2の3倍の電力が必要とのこと…。XDR2は消費電力面でもすごいですね。
さて。
Rumbus社は良く特許などで他社を訴えたりしてあまり良いイメージの会社ではないのですが、それもそのはずで、特許技術そのものを提供してライセンスロイヤリティをもらう事を生業としている会社なんです。
2010年度上半期のにおけるライセンス収入はなんと300億円。それでいて300人程度の従業員なんだそうです。
ずいぶん儲けてますねぇ。

Rambusは現在、2つの次世代高速メモリ・インタフェース技術を開発している。1つは、グラフィックス用メモリの「XDR2」、もう1つはモバイル用メモリの「Mobile XDR」である。

ちなみに、コンピュータに詳しくない方に説明しておくと、CPUがプログラムを実行するにはまずメモリ上のデータをCPU上のレジスタ(記憶領域)に転送してから実行しなくてはいけません。
CPU内のレジスタからレジスタに情報を移動するのは大変高速なのですが、メモリにアクセスするのには外部のバス(データの転送・交通整理機)を利用しなければならず、レジスタ上の移動の何十倍も時間が掛かってしまうことがあります。
いくら計算速度の優秀なCPUがあっても、メモリへのアクセスが遅いとそのCPUの速さが生かし切れないということになります。
ちなみに、このメモリの遅さを解消させるのがL1キャッシュ、L2キャッシュなどと呼ばれるものです。