先日のイギリスグランプリでぎすぎすした話題で持ちきりのウェバー、ベッテル、レッドブル。
そもそもこの問題はレッドブルが開発したニューウィングが発端となりました。以下のその成り行きをまとめてみます。
- レッドブルが新しいフロントウィングを2基開発、そのウィングをベッテルとウェバーのマシンに装着する。
- ベッテルがフリー走行でフロントウィングを壊してしまう。
- チームは説明なしにウェバーの新ウィングを取り外し、ベッテルマシンに装着する。
- ウェバー「ナンバー2になるなら、レッドブルと来期の契約はしなかった」と発言。
- レースではベッテルに対してかなり強気なラインを取り、ベッテルは大きく順位を落とす。
- ウェバー優勝。「セカンドドライバーにしては上出来だ」と発言。
- ベッテル「ウェバーは不平をチーム内に留めておくべき」と発言。
- レッドブル「2人にチームオーダーはない」と発言。2人の関係やフロントウィングの経緯について説明。火消しに必死。
ウェバーも大人げないと思うけど、やっぱり一番悪いのは説明もないままウィングを付け替えたチームでしょう。よりチャンスが掴める方にフロントを取りつけたいとネゴって納得させていればこんな事にはならなかったはず。
ベッテルにしたら「ラッキー!」と思ったかもしれないけど、ウェバーが怒るのは当然。速いパーツを一番負けたくない相手に取られたんですからね。そして弁明の余地なくこの瞬間は「ナンバー2扱い」でしょう。
ちなみに、フェラーリなんかは同様の条件であれば、両者古いウィングにするんだそうな。あくまで2人のドライバーは公平であるという究極の判断です。
しかし、ウェバーは声明を発表。チーム代表のクリスチャン・ホーナーと問題について議論し、これ以上は緊張関係が続くことはないと述べた。
この件に関してウェバーは大変反省しているみたいで、わざわざ声明を発表。既にチームやベッテルとのわだかまりは解けている模様。とても賢明な判断です。
余談ですが、「ウェバーは不平をチーム内に留めておくべき」と発言したベッテルですが、自分が同じ立場になったら真っ先にベッテルがこんな事言いそうだ、と思ったのは内緒です(笑)。