水曜どうでしょうの企画「原付西日本制覇」で鳥取砂丘の砂をバイクに積んで運んだシーンが今になって問題となっているようです。この問題、というか鳥取砂丘の砂を持ち帰っちゃいけないことを社長の日記を見て初めて気がつきましたよ。
最初の放送から7年経った今、再放送を観た人が鳥取の市役所に指摘し、問題として取りだたされているようなんです。
日本海テレビ(鳥取)が今年七月上旬、この場面を放送したところ、鳥取市役所に「違反ではないか」との指摘があった。同市役所は近く、環境省に報告する。
法律として定められダメなものはダメという理屈はもちろん分かるし、何らかのペナルティはあってしかるべきなのですが、この人気番組の影響で鳥取砂丘を訪れた水曜どうでしょうファンも多かったはず。また、鳥取砂丘自身のPRにもなっていたことは事実だと思うんですよね。個人的な要望としては制作者側も知らずにやったことであり、出演陣、制作者も犯罪を犯してまで番組を面白くしようなんて人たちではなく、大変反省しているようなので寛大な処置をお願いしたいところ。
むしろ、その企画番組を使って「砂を持ち帰ることはいけないこと」とテロップを入れてアピールし、これまで通り鳥取砂丘を宣伝することで観光客が増えるのではないでしょうかね。一方、日本海テレビが事前に放送内容を確認出来ていなかったことも問題ですよね。
以下、社長のコメント。
各媒体を通して報道されたHTB『水曜どうでしょう』において、鳥取砂丘の砂を
持ち帰ったことは、法に抵触する事とは知らなかったとはいえ、関係各位、そして
ファンの皆様にご心配をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。
今後、このようなことのないよう努めて参りますので、今後も変わらぬご支援を
頂きたくお願い申し上げます。
7年前、2000年春。ぼくらは『原付西日本』の旅で鳥取砂丘に立ち寄った際に、『砂丘レストハウス』という場所で、そこにあった砂を袋につめ、それをバイクに積み持ち帰りました。そして番組内で紹介しました。でもそれは法で禁じられている行為でした。ぼくらはテレビ局に勤めている人間です。知らなかったでは済まされない責任を負った人間です。ですから、今後なんらかのペナルティが出るのであれば、もちろんそれに従いたいと思います。ぼくらは、いけないことをしていたのですから。
いずれにしても、このことで、ぼくらは『原付西日本』という旅を、もう二度とみなさんに、お見せ出来なくしてしまいました。ぼくらのせいです。ごめんなさい。本当にごめんなさい。
原付西日本は「京都ぶらり旅」から大泉洋が騙されてカブに乗る羽目になる大変面白い企画だったので、非常に残念です。ちなみに、企画が放送禁止になったのはこれだけではなく、「拉致」なんて言葉がニュースでよく出てきた頃から、大泉洋が拉致されていた「桜前線捕獲大作戦」「十勝二十番勝負」なんて企画は放送を見合わせているようです。
これらが観られないのは非常に残念です。
(追記)もう一度原付西日本ラリーを観てみたのですが、「鳥取大砂丘」という大きな袋に砂が入れられていました。コレは完璧な憶測ですけども、近隣のお店で砂を持ち帰るための袋を売っていたのではないかという事も考えられます。また、少なくとも映像内の砂丘に続く道に「警告文」のような立て札は見あたりませんでした。