報道錯綜!?バグダッド・チグリス川死亡報道
初め、SATOXが見たニュースは次のasahi.comのものである(8/31 20:00現在)。
巡礼者が多数橋の上にいた際、"自爆テロの噂が広がり"、将棋倒しになって約640人死亡したとの報道。
バグダッドのチグリス川にかかる橋の上で31日、イラクのシーア派の群衆が将棋倒しになり、約640人が死亡した。イラクの内務省幹部がAP通信に語った。これらの群衆は宗教行事に参加するために近くのモスクに向かっていたが、自爆テロが起きるとのうわさが広がり、パニックになったという。
一方、次のNIKKEI NETでは巡礼者が多数橋の上にいた際、"迫撃弾による攻撃があり"、混乱した殉教者が川に転落し、約640人死亡したとの報道。asahi.comには砲撃があった事実は伝えられていない。
イラクの首都バグダッド北部にあるイスラム教シーア派のカディミヤ廟(びょう)付近で31日、迫撃弾による攻撃があり、混乱した巡礼者がチグリス川に相次ぎ転落、ロイター通信は内務省情報として、640人が死亡したと報じた。
主要なニュースサイトが「テロの噂によるパニック」「テロの砲撃によるパニック」と大きく食い違っています。
総合すると、パニックの数時間前、砲撃があり数人が死傷。その後巡礼者が多くなった際、自爆テロの噂が流布されパニックとなったということでしょう。
バグダッド北部で31日、自爆テロのうわさでパニック状態になったイスラム教シーア派巡礼者らが橋に殺到、多数の巡礼者が折り重なるようにしてチグリス川に転落した。
まぁどちらにしても多くの犠牲者が出たということで、悲劇的な事故であることには変わりありません。