SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

演算処理装置に残された道はマルチコア!

ムーアの法則通りなのかな!?
昨今のシリコン技術は停滞気味。処理クロックを上げると発熱量が増えるので、シリコン上の配線密度を増やし低電圧化の繰り返しで高クロック、高集積化を行ってきました。ご存じの通り、電子の流れ=電流は熱に弱く、高温になると止まってしまうんですな。
90ナノミリという極詳細なプロセスで生成されているんですが、どんなにがんばっても50ナノミリ程度が限界とされてます。(1ナノ=10のマイナス9乗)
つまり、これ以上クロックを上げるのには技術的な限界があるわけです。そこで、技術者が導き出した回答がマルチコアCPUという事になります。
PS3に搭載されるであろうCellは1コアにサブコアが8個従属する構成、Xbox2に搭載されるであろうXenonは3つのコアがあり、それぞれ2つのハードウェアスレッドがあるの構成です。
こうやって、ゲーム機などに最先端のマルチコア技術が搭載されそうなんですが、PCの分野ではどうかというと、ItaniumやSPARCのマルチコア版が発表されています。

Intel初のデュアルコアチップMontecitoには、およそ17億個のトランジスタが搭載されるが、発熱量は既存製品よりも少なくなる。

ハイパースレッドはシングルコアに2つのハードウェアスレッドがある構成なので、このItaniumのマルチコアとは異なります。2つのCPUという意味では、ハイパースレッドが「もどき」、デュアルコアItaniumは「ホンモノ」なんですな。

Sun Microsystemsは8日(現地時間)、ISSCC(International Solid-State Circuits Conference) 2005にて、90nm版デュアルコアプロセッサ「UltraSPARC IV+」の技術内容について発表した。同社は「UltraSPARC IV+」を昨年10月に発表している。

高クロック化が難しいこの昨今、デュアルコアブームになることは間違いないです。コンシューマ向けのインテルAMDのCPUも間違いなくマルチコア化していくことになるでしょう。

■Intel、4〜6月期にデスクトップPC向けデュアルコアプロセッサ投入

マルチプロセッサに対してマルチコアはキャッシュの共有化が図れるというアドバンテージがあります。でも十分なキャッシュ容量がないと、逆にキャッシュのミスヒットを大量に発生させる原因にもなります。まぁ、そんなことをぐだぐだ言う前に、高速化の御利益を得るには、ソフトウェア側の対応マルチ(スレッド化)が必要な事を忘れてはいけません………(^^;

最後に余談ですが、インテルが64ビットPentium4をリリースするそうな。64ビットコンシューマ分野ではAMDに水をあけられてますからね〜。

■インテル、今月中に64ビット対応Pentium 4を発表へ