SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

特許問題あれこれ

最近の特許問題といえば、日亜の青色発光ダイオードが記憶に新しい。
青色LEDの発明は偉大で、赤、緑につづき光の三原色が揃ったことで、ELディスプレイの目処がたった。今まで誰しもが青色はできないと思っていたところでこれを発明した中村修二さんはすばらしい。
………とまぁ、このようなすばらしい発明にロイヤリティを払うのは当然と思えるわけです。

それに引き替え、JPEG特許問題は結構あくどく見える。
現在、パソコン画像やデジカメなどで多くの場合JPEGが使用される。圧縮率がよく、大きな画像も小さな記憶領域に納めることができる。ここまで世の中一般に浸透しているJPEGにロイヤリティを求める企業*1が出てきたわけです。2002年7月と現在2004年4月。
どの辺が「あくどい」かというと、特許を主張しているのはアルゴリズムとしてよく知られるランレングス(…のちょっと気の利いたヤツ)。
当時、世間一般に知れ渡っていたこのアルゴリズムに特許を取った企業*2があったわけです。
この特許に抵触するのがJPEG、それからMPEG-2。隙をついたサブマリン的な特許だったわけですが、納得いかないよね。(世の中の流れ的には、2002年にはソニーが数十億のロイヤリティを払っちゃったのもいただけないのだ)

GIF/LZW特許は2003年中に期限が切れましたが、JPEG特許は2006年半ばまで。

世の中、「ハイパーリンクの仕組みはウチの特許!」とか「ワンクリックでかいものできるのはウチの特許!」とか言い出す人がいて、そりゃあもう街は大騒ぎさ。(なんのこっちゃ。)

JPEGの特許を主張する米企業が日本企業を含む31社を提訴
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/04/26/2925.html
■日亜、ソニー青紫色レーザーダイオード特許にクロスライセンス締結
http://www.nichia.co.jp/jp/info/news/new20040422.html

*1:Forgent Networks社

*2:Compression Labs社:Forgentの子会社