もちろん、政治的な理由があるのかも知れませんが、ヘレスのテストというのはそのチームのそのマシンの信頼性を露わにするもの。
オフシーズン中のテストは制限されているため、ここで周回を重ねることは開幕戦でのアドバンテージに繋がるわけです。
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というわけで、ヘレステストで行われたマシンの周回数データです。
チーム | エンジン | 周回数 |
---|---|---|
メルセデス | メルセデス | 309周 |
フェラーリ | フェラーリ | 251周 |
マクラーレン | メルセデス | 247周 |
ウィリアムズ | メルセデス | 173周 |
ザウバー | フェラーリ | 163周 |
フォース・インディア | フェラーリ | 144周 |
ケータハム | ルノー | 76周 |
トロ・ロッソ | ルノー | 52周 |
マルシャ | フェラーリ | 30周 |
レッドブル | ルノー | 21周 |
ロータス | ルノー | 0周 |
エンジン | 周回数 |
---|---|
メルセデス | 873周 |
フェラーリ | 444周 |
ルノー | 149周 |
ルノーどうした。
11チーム中4チームに提供されているルノーエンジンの周回数がものすごく少ないのです。もちろん、エンジン以外の原因で周回を重ねられなかったというのもあるのですが(バッテリーの問題が多い)、ルノーエンジンの信頼性がちょっと不安ということになります。
昨年のコンストラクターズチャンピオンであるレッドブルがわずか21周しかしていないというのがこの問題を顕著に表しているかと思います。
一方でメルセデス。メルセデスやマクラーレンはともかく、不振の続くウィリアムズも周回数では4番目になっており、メルセデスエンジンの信頼性は高いと言えるのではないでしょうか。
新しいV6ターボエンジンを含めた大幅なレギュレーション変更が導入され、新時代の幕を開けたF1。完全に新しくなったF1マシンとエンジンにより、今回のテストはこれまでのプレシーズンテスト以上に様々なトラブルが発生したテストとなった。
余談ですが、可夢偉がケータハムに加入できたのはもちろん資金面でのサポートも強かったでしょうが、元トヨタのスタッフがケータハムに多く居たことも1つの理由だったそうです。
可夢偉、ケータハムで活躍できるんでしょうかね……。