殺虫剤業界1位のアース製薬(シェア50%)がフマキラーの株について敵対的な市場買付を繰り返していたそうなんですが、フマキラーは対策としてエステーに第三者割当増資を実施し、筆頭株主なっていました。
・アース製薬 → フマキラー買収もくろむ?
・フマキラー → エステーに増資を頼む
ところが、14日にアース製薬はエステーに対してフマキラー株の買い取りを持ちかけ、アース製薬が保有するすべての株式をエステーが14億円で買い取ることを発表したんだそうな。
エステーのフマキラー株保有率は15%から25%になったんだそうな。
エステーは14日、アース製薬が持つフマキラー株すべてを14億円で買い取り、持ち株比率(議決権ベース)を約15%から約25%に高めると発表した。エステーの鈴木喬社長によると、アースから、「昨年12月に突然、株の買い取りの打診があった」という。
驚いたのはフマキラーでしょうね。
エステーはフマキラーを取り込むつもりはないそうですが、このどうなるかは分かりません。
一方、アース製薬のフマキラー株購入について「純投資」と説明しているそうですが、この売買で約4億円の利益を手にしたそうです。うまくいけば買収、失敗しても価値が生まれる株式だったということでしょう。
ゲーム業界のように景気や文化の遷移に影響されることがなさそうな殺虫剤業界ですけども、人気商品をめぐってはいろいろな工作が暗躍してそうです。
ちなみに、調べてみたらフマキラーは今期約12億円の赤字だそうです。エステーは約6億円、アース製薬は約63億円の黒字です。