SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

ポニョ観た

というわけでポニョを観ました。
なんでいちいちこんな事を書くのかというと、Blu-ray版の「崖の上のポニョ」を買って初めて観たから。
観た感想を実に率直に書くとなかなか面白かったです。
この作品は「母と子の物語」というキャッチコピーの通りだと思うのですが、お子様向けに見えて実は子を持つ親のような結構年配の方が観て感慨深くなる作品なんじゃないかと思いました。
お話は大団円で終っている風なんですがいろいろと説明が省かれている部分があり。「なんでそーなるの?」といったぽかーん状況に陥りそうな場面もちらほら。当時「意味が分からなかった」という感想があった理由がようやく分かりました。
それを言ったら「もののけ姫」や「千と千尋」もねぇ。
以下、若干ネタバレであり、個人的な感想ですのであしからず。
 

お話的な話
宗介とポニョに対して「試練」と銘打った大災害(水位を上げる)がありましたが、そこまでする意味や、そもそもポニョが引き起こした大災害に対するお咎めがない点。それから海を汚す人間に対して警鐘をならしつつもなんの結論にも至ってない点が腑に落ちないところかなぁ。過保護な父親からするとポニョの言動はワガママ以外の何者でもないという見方もありますね。
思いやりのある強い母、リサ。
とても強い母親で旦那が帰ってこずすねるシーンはとってもかわいい(笑)。
一方、運転が乱暴でマナーが悪いから嫌い…なんて話を見かけますが少なくとも宮崎駿はそう描きたかったんじゃないと思います。制止を振り切って進むシーンは旦那を思うが故、灯りを見つけて一人で行くシーンも思いやりのある強い母親を印象づけています。フジモトを追い払うシーンはちょっと印象悪かったですが、まぁ見るからに怪しかったですからねぇ。
あそこでインスタントラーメンを作るのは母として最低…という意見もありますが、ハム入りでおいしそうに描かれているし、災害時に豪華な料理でもないだろうと思うわけです。想像してみて下さい、あの場面でカレーとかコトコト作られてもね(笑)。
 
絵的な話
場面によってかなりデフォルメされて絵の特徴がガラッと変わる場面がありました。単純な線で描かれているものの彩色に凝っていたり決して手抜きではないと感じました。
クラゲが大量に登場するシーンについては「1つ1つ手書きで書かれている」という特徴を聞いていましたが、明らかに画面奥のクラゲはただの丸になっており、十字架模様すらただののっぺり塗りつぶしだったのがちょっと残念。いや、何も聞いていなければ気にならなかったと思うのですが。
 
声優的な話
相変わらず声優に芸能人を使うのですが、今回は声の面で違和感なく観られました。となりのトトロのお父さん(糸井重里)がとっても残念だったのが印象的で……。
 
でも、「ナウシカ」「ラピュタ」「魔女の宅急便」「紅の豚」なんかと、「ハウル」「となりのトトロ」「もののけ姫」「千と千尋」を分類すると、後者に「ポニョ」は入っちゃうかなぁ。



SATOXが買ったのは中央のBlu-ray通常版で5千円ほど。フランス語、イタリア語、スペイン語、韓国語、北京語、広東語音声が入っていますが、英語は字幕のみ(笑)。
あと、びっくりすることにVHS版なんてのも出てるんですね……。