SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

インテルがAMDへ和解金1200億円

これまでインテルAMDが行ってきた独占禁止法特許侵害問題について和解に達したんだそうな。インテル側がAMDへ約1200億円を支払い、和解に至ったんだそうな。しっかし、すごい額ですね。
ちなみに、AMD側が主張するインテルの不正行為は以下のようなものです。結構ひどい内容で、インテルも必死だったことがうかがい知れます。組織ぐるみだったかは置いておいて、この和解金額がどれくらいあくどかったかを示しているんじゃないでしょうか。

  • 大手メーカーに対して独占契約を強制。見返りとして現金の提供、差別的な価格の設定、AMD社製品排除を条件としたマーケティング奨励金の支給を行った
  • 大手メーカーに対してAMD社製品購入の中止または制限を条件にリベート、手当、市場開拓資金を提供し部分的な独占契約を結んだ
  • AMD社製プロセサを投入するメーカーに対し、報復措置をほのめかした

また、日本においてインテルが日本AMDがに対して行った具体的な不正行為は以下の通り。

  • 東芝ソニー、日立に対してAMDを採用させないようにした
  • NECに対してAMD搭載製品の割合を全出荷台数の10%以下に留めさせた
  • 富士通に対してボリューム・ゾーンの製品でAMDを採用させないようにした
  • 国内パソコンメーカーに対してカタログやWebサイトからのAMD搭載製品の排斥を要求
  • 日本AMDとパソコン・メーカー共催のイベント用に製造したAMD搭載製品をインテルが買い取り、インテル搭載製品に入れ替えさせた
  • 国内パソコンメーカーに対してAMD関連のイベント不参加を要求
  • パソコン雑誌に対してAMD搭載製品の記事を削除させ評価も改変させた

Intelと米AMDは米国時間2009年11月12日,両社間で争われていた独占禁止法違反や特許侵害に関するすべての訴訟について和解することで合意したと発表した。Intelは和解金12億5000万ドルをAMDに支払う。

AMDの製品は安い上に性能が良いという点でインテルを凌駕することが多かったわけですが、いまいち市場に浸透していませんでした。これらはインテルの圧力があったから、と考えれば合点がいくような気もします。
メーカ側は安定したCPU供給を望むわけですから、うかつには逆らえず、比較的安いことが売りとなるAMD製品の利率を考えるとメーカ側もインテルには逆らわずAMDを採用しないというスパイラルに陥っていたのかも。消費者にとっては「知らんがな」という話で迷惑この上ないですけどねぇ。

AMD社によると,米/欧州/アジア大陸の大手パソコン・メーカー,小規模システム・ビルダー,卸売業者,小売業者といった38社が「Intel社による圧力の犠牲になった」(AMD社)という。