開発費の高騰は個性豊かなソフトを消す
近年、ゲームの開発費用は高騰を続けています。
ファミコンでは1,000万円ほどだった開発コストはPS2では2億円以上。弱いソフトハウスが自社ブランドでソフトを出すのはもはや不可能な領域ですよね。大きな会社も、自社の負担を減らすために外の会社で開発させるスタイルが増加傾向となっており、メジャーなソフトハウスが淘汰されて下請けとなってくるパターンが多いですよね。
83年に発売された任天堂の「ファミリーコンピュータ」では、ゲーム1本当たりの開発費は1千万円といわれた。これが、90年の「スーパーファミコン」で数千万円、94年のプレイステーションでは、1億円が相場といわれるようになった。
とにかく近年のゲーム作りにはお金がかかります。次の表に開発コストのおおよそのコストをまとめてみました。
ターゲット | 年 | 開発費 |
---|---|---|
ファミリーコンピュータ | 1983 | 〜1,000万円 |
スーパーファミコン | 1990 | 4,000万円〜 |
プレイステーション | 1984 | 10,000万円〜 |
プレイステーション2 | 2000 | 20,000〜100,000万円 |
まず、人件費。ファミコンの頃に比べ、造り上げなければならないものが膨大なのは明らか。2次元のゲームであればスプライト(テクスチャ)1枚描けばよかったものを、3次元のキャラクターをモデリング、アニメーションのためのモーション付け、それからテクスチャと作らないといけませんからね。モデリングの量が膨大になればなるほど手間暇が掛かります。次世代と呼ばれるXbox360やPS3ではよりディテールが細かくなり、さらに手間暇が掛かることになります。
それから、プリレンダムービーなども同様。ファミコン時代にムービーなんてありませんでしたもんね。
……てなわけで、特にお金のかかる次世代機。弱小メーカーさんが簡単にゲーム緒造ることが出来なくなっています。少数精鋭の弱小メーカーの良質ゲームというのがますます登場する機会が減ってくると思います。