日本人だけが持つ海苔消化酵素

フランスの研究者が、日本人だけが持つ「海苔の消化酵素」の存在を発見したんだそうな。
海洋植物を分解して栄養とする酵素を分泌する遺伝子は日本人の消化器内にいる微生物にのみ存在しているんだそうで、長い時間を掛けて海中の微生物の分解性能が日本人の体内の微生物に乗り移ったとされるんだって。
これまでもそういった「乗り移り」があるとする可能性はあったらしいのですが、具体的な事例が明確になったのは今回初なんだそうです。
欧米人とは肉を消化する酵素が違うとかいろいろ話はありますけども、日本人ならではの特徴があるとすればちょっと面白いですね。
ちなみに、韓国人も海苔を食べたりしますけども、その微生物は持ってるんでしょうかね。

日本人の食生活に欠かせない海苔（のり）は近年、巻きずしなどの普及で欧米諸国でも知られるようになった。ところが、海苔を体内で消化できるのは日本人だけで、欧米人には必要な消化酵素がないとする研究がこのほど報告された。

一方、日本人は欧米人に比べて糖尿病になりやすいんだそうですが、これも酵素の違いが影響しているんだそうで、血糖値を調節するインスリンの効果がが鈍るのが原因らしいと言うことです。
また、お酒を分解する酵素が酔いやすい人、酔いにくい人を決めるというのも有名な話ですよね。