SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

H-IIB液体ロケットエンジン燃焼実験公開

いやはや、萌えッス萌え萌え(笑)。
JAXA三菱重工が誇る次世代……と言うにはあまり変わりませんが、H-IIAの改良版ロケットエンジンの公開燃焼試験が行われたんだそうな。
H-IIBの構成は、第1段が固体ロケットサブブースタのSRB-A改が4機、H-IIAではメインエンジンのLE-7Aをなんと2機第1段に搭載しています。んで第2段はお馴染みのLE-5B。H-IIAのH/Wを流用する事で大幅なコスト削減を行っているんだそうで、新規に開発していた場合の10〜20分の1のコストなんだって。
2機搭載されるLE-7Aはそれぞれ1つのタンクから液体水素と液体酸素を供給されており、同時に複数のエンジンをコントロールする技術をクラスタリングというそうなんですが、日本では初めての技術なんだそうです。「やってみたら意外と簡単」という技術者の言葉が記載されていますが、何とも頼もしいですね。と、そういえばロケットを束ねたロケットを「クラスターロケット」って言いますね。
ちなみにH-IIBの目的は国際宇宙ステーションの物資を運ぶためにH-IIAの打ち上げ能力では足りなかったのがそもそもの問題。これまでサブブースタの組み合わせで打ち上げ能力を高めてきましたが、今回は液体ロケットエンジンLE-7Aを2機搭載することで大幅に打ち上げ能力を上げたたという事になります。
国際宇宙ステーションの補給機が宇宙ステーション軌道に入る前の軌道で、この軌道に持ち込むのが目的なんですが、H-IIBでも17トン程度なんだそうな。スペースシャトルは20トン以上。

H-IIBは、国際宇宙ステーション(ISS)の物資補給のために日本が運用する貨物輸送船「宇宙ステーション補給機(HTV)」を打ち上げるためのロケット。16.6トンの重量があるHTVは、地球低軌道に10〜12トンの打ち上げ能力である現行のH-IIAロケットでは打ち上げられない。そこでH-IIBは第1段を強化することで16.5トンに打ち上げ能力を増強している。

アメリカもコスト面で全然貢献しなかったスペースシャトルをお払い箱にして、アレスというロケットを開発しています。日本のHTVも世界から期待されているようですが、果たして買い手はあるのか(笑)。