SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

H.265(HEVC)、国際規格化

現在ビデオ記録や放送、Blu-rayなどで多く使われているH.264(MPEG-4 AVC)ですけども、それに変わる次世代コーデックとしてH.265(HEVC) 「ISO/IEC 23008-2」としてITU勧告されたんだそうな。
より求められる低ビットレート高画質化、4Kなどのハイレゾリューションに対応するものです。
メインプロファイルではYUV420、8ビットカラーをサポート。メイン10というプロファイルでは、制止画プロファイルが規定されるとのこと。
さらに独自にYUV422、YUV444、12ビットカラー、3Dビデオ対応などの拡張が行われるそうです。
MPEG-5になるの?」と思う方もいるいるかと思いますが、恐らくなりません。
MPEGの企画だけはずいぶん一人歩きしており、MPEG-7やMPEG-21という概要だけが先に出来ており、コーデックとは関係のないコンテナのような役割が規定されています。

ITU(国際電気通信連合)は25日(スイス時間)、「HEVC(High Efficienct Video Coding)」の名称でも知られるビデオコーデック規格を「H.265」または「ISO/IEC 23008-2」として勧告した。

H.264って一部の人には覚えづらくて、国道246号線を「ニーヨンロク」なんて言う人は、しばしば「H.246」なんて言っちゃいます。
さて、H.265がケータイ端末でも利用できればより圧縮率がよくなるか、画質が良くなるといったメリットがあるわけですが、すぐには対応は難しいでしょう。
ファームである程度書き換えられるかも知れませんが、基本的にはH.246デコーダがチップ化されているので対応は不可能。ARMのマルチコアを使えばデコードできなくもないかもですが、CPU負荷はH.264よりも増えているので現実的には難しいと思います。
一方でQualcommのSnapdragon SOCですでにH.265(HEVC)のデモが行われています。
というわけで、次世代の端末などで順次はH.265対応が行われていくことになるかと思います。