SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

2020年に音速旅客機就航

ロッキード・マーチンNASAが開発する音速旅客機が早ければ2020年にも就航するんだそうな。
まず、音速旅客機と言えば悪名高いコンコルド
イギリスとフランスが共同開発した機体で、いろいろ問題があり現在では退役しています。

ボーイングロッキード・マーチンといった各航空機メーカーが超音速旅客機の開発を進めている。ロッキードは早ければ2020年に超音速のビジネスジェットを就航させるとしている。

音速旅客機については日本のJAXAを初め、ボーイングなども研究開発中です。米エアリオン社の「Aerion SBJ」というのがすでにテスト中で一番早く就航しそうですが、それでも2020年。同社のサイトには最大で乗客は12名ほどと紹介されています。
ファーストクラス程度の値段では乗れないんでしょうね。(ちなみにコンコルドは2割増し)
音速旅客機やコンコルドの問題は1つはソニックブームと呼ばれる空気圧縮振動による轟音の問題。音速を超えると音が発散せずエネルギーが貯まってしまうわけです。
さらに、ロケットがほとんど燃料の塊であることから分かるように、音速に到達するためのエンジンは燃費が悪く、排気ガスを大量にはき出す問題。ソニックブーム問題や摩擦の影響から高高度を飛ぶわけですが、オゾン層の破壊による環境破壊が問題視されています。
騒音と離発着距離が長いことから離着陸できる空港も限られて、燃料の継ぎ足しに必要な日本などの太平洋中継も実現しなかったため、受注キャンセルが相次いだそうです。JALも3機導入する予定があったんだって。
2000年の100名以上の死者が出たコンコルド墜落炎上事故、同時多発テロによる顧客離れによりコンコルドは終焉を迎えました。コンコルドビジネスは結果として大失敗だったそうです。
墜落事故の原因は、同じ空港に就航していたコンチネンタル航空のDC-10が整備不良により落とした金属片をコンコルドが踏み、破損したタイヤ片がオイルタンクなどを損傷させたからなんだそうです。
ちなみに、音速は規定大気中で時速約1200キロ。
コンコルドの最高巡航速度はマッハ2=秒速680.58メートル。時速にすると時速2450キロ。旅客機ボーイング787の巡航速度はマッハ0.85です。
個人的には、時代的に音速旅客機なんてエコではないし、2020年に就航しているとはとても思えないんですよね……。