ITproの記事でちょっと見過ごせないPS Vitaの記事があったのでちとご紹介。
PS Vitaのソフト開発の特徴はどれ?という質問に答えるものなんですが、なんだか誤解を招く内容だと思ったわけです。
PS Vitaのソフト開発は「PlayStation Suite SDK」が用意され、C#言語で開発すると紹介されてます。
いやぁ、間違ってはいないけど、例えば「みんなのゴルフ6」や「みんなといっしょ」などが「PlayStation Suite SDK」と「C#」などで開発されていると誤解を生みそうな記事だと思います。(そんなわけない!)
PS Vita専用ソフトを開発し動作させる環境がそもそもあります。そこでは、中間コードでプログラムが書かれているわけではなくコンパイラはPS Vita専用のバイナリコード(ARMネイティブ)をはき出します。そこでプログラミング言語はC/C++だし、SCEさんと契約した企業のみPS Vitaの開発機と開発環境が提供されます。
C#だけであれば、これまで開発してきたゲームの移植なんてとても時間が掛かって出来ません。
ソニー・コンピュータエンタテインメントが2011年12月に発売した最新携帯ゲーム機「PlayStation Vita(プレイステーション・ヴィータ)」ですが、そのソフトウエア開発の特徴は次のどれでしょう?
あくまで「PlayStation Suite」という実行環境があり、Android Xperiaシリーズや将来PS Vitaで動作するソフトを一般の方が作る事が出来るというだけで、商用のゲームは従来のプラットフォーム固有の(高速な)実行環境で動作しているということを忘れてはいけないと思うわけです。
(この記事、SCEさんからつっこまれないのかな……。)
ちなみに、PlayStation Suite=MONO環境で動作しているというと、主に共通システムクラスで実装されているでしょうから、PS VitaのPowerVRことSGX543MP4+のパワーを存分に発揮できるわけではないし、どうなんだろ、少なくともピクセルシェーダとかは使えませんよね。
これがPS Vitaの開発環境だ!なんて言われると、「いや、それはちょっと違うんじゃないの?」と放蕩SATOXは思ってしまうのでありました。
……すみません、ちょっと鼻息が荒くなってしまいました。