SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

H-IIIロケットの検討開始

液体燃料ロケットとして活躍しているH-IIAH-IIBに次ぐ新設計ロケットとして、「H-III」の技術的な検討が開始されたそうです。
H-IIIは3段ロケットで、有人飛行や探査船の飛行ルートの自由度も増すんだそうです。新たに液体燃料エンジンを開発するそうで、1段目にそれを3機使い、クラスタ化。2段ロケットにも新エンジンを搭載することが検討されているそうです。ワクワクしますねぇ。
1段目、2段目だけでH-IIAの役目を果たせるほか、打ち上げコストも2〜3割安くなる予定なんだそうです。
先の技術を見込んでいるそうで、9年後の2020年辺りに打ち上げることを予定しているそうです。

宇宙航空研究開発機構三菱重工業が、次世代ロケット「H3」の技術的な検討を始めた。国産の主力ロケットH2AH2Bは2段ロケットだが、H3はまったく新しい3段ロケットを想定。有人飛行に使うことができ、太陽系探査では「はやぶさ」などより大きな探査機も打ち上げられる。H2シリーズは基本設計から30年になるため、部分改良よりも新規開発する方が多目的化できるとみている。

ちなみに、あのイトカワを探査した「はやぶさ」を打ち上げたのはM-V(ミューファイブ)というロケットで3段式でした。H-IIAの1/5程度の打ち上げ能力しかありませんが、制御の難しい固体燃料ロケットのみで構成しているという世界でもなかなかない日本の技術を結集したロケットです。簡単に言えばロケット花火みたいなもの。コストもH-IIA並みなので廃止されました(笑)。
M-Vの後継機も開発が進んでおり、名前はイプシロン。2013年の打ち上げが予定されています。
いっそのこと打ち上げはH-IIA/BやH-IIIにお任せしても良いような気がしますが、コスト削減を目標にする為の固体燃料ロケット研究や低重量の衛星等の打ち上げに活躍すると期待されています。