SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

SED社がとうとう解散

キヤノンが持つSED開発子会社SED株式会社が9月末に解散(12月末に精算)すると発表されたんだそうな。
SATOXのシテオク日記とSEDの関係は長いもんで、ずっと動向を紹介させていただいていましたので、とても残念です。(Blu-ray連合とHD DVD連合の経過もずーっと追ってました)
SEDというのはテレビモニタの技術で、輝度や応答速度で優位だったブラウン管の特性を持ちつつ液晶やプラズマのように薄いパネルを形成できる、次世代テレビの本命と呼ばれていたものです。
既にSEDの開発は中止する発表がありましたが、事実上コンシューマにSEDテレビが登場することはなくなったと言っても過言ではないでしょう。しかしながら、SEDの研究はキヤノンで続けていくんだそうです。

キヤノンがSEDテレビの開発を中止 - SATOXのシテオク日記

キヤノン起死回生、独自SED - SATOXのシテオク日記

キヤノンは、家庭用テレビ事業化に向けて研究開発を続けていた「SED」の開発子会社 SED株式会社を9月30日付けで解散することを決定した。

SED開発でまずつまずいたのが特許問題。
キヤノンはナノプロプライアタリー社から特許技術を取得していたのですが、東芝と組んでSED社を立ち上げると、ナノ社が訴訟を起こしました。
間もなく東芝が手を引き、キヤノンはナノ社の特許を使わない技術を開発し、展望を見いだしていました。
しかし、結果として量産に向けた開発は遅れ、目指していたオリンピック商戦を逃しました。
そして、SED社終了に追いやった致命的な問題はコスト。
液晶テレビが驚くほど値を下げているこの昨今、いくらキレイだとはいえ高価であり、この先コスト削減の道が見いだせないSEDテレビをこのまま続けていても採算が合わない、という結論に至ったということになります。う〜ん、とても残念。
ソニーFED開発止めちゃいましたし、液晶、プラズマが主役になっていくかと思います。有機ELはコストと寿命的にまだまだ問題がありそうです。

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