SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

MSの特許クロスライセンス包囲

マイクロソフト船井電機が包括的な特許クロスライセンス契約を締結したんだそうな。
特許クロスライセンス契約というのは、両社の保有する特許技術を相互に利用できるもの。これで船井電機が製造するフィリップスブランドのテレビなどに、マイクロソフト保有するexFAT技術を利用した、恐らくHDD録画機能テレビが販売できるということになりそうです。
ちなみに、日本企業のクロスライセンス契約は16社目なんだそうで、日本ビクター、ブラザー工業、HOYA、ニコン、パイオニアセイコーエプソン富士ゼロックスNEC富士通オンキヨーアルパイン、京セラ、ケンウッドなどがクロスライセンスを締結しているようです。
マイクロソフトとしては特に離れた分野メーカーに触手を伸ばしており、新しい分野への侵出を伺っているのではないかと思います。マイクロソフト以外の各社はマイクロソフト=純粋なPC技術やWindows OSなど、ソフト面での技術が必要であり、その恩恵は受けているのではないかと思います。
一方、クロスライセンス契約について警戒心を示している会社があり、日本ではキヤノンパナソニックソニー三菱電機など。クロスライセンスなどを行わなくても、必要な技術毎に契約をすればいいというスタンス。「自社の有用な特許技術を安売りはしない」とも言い換えられるかもしれません。

Microsoftは1月19日(米国時間)、船井電機と特許クロスライセンス契約を締結したと発表した。
 船井電機は、米国で販売されているPhilips、Magnavox、Sylvania、Emersonブランドの液晶テレビを製造している。両社はこの契約のもと、両社が保有する特許ポートフォリオの相互利用を拡大する方針だ。

クロスライセンス契約が本当に良いかは分かりませんが、訴訟の問題を回避できるのは大きいかもしれません。
一般消費者からすれば、SEDのときのようなつまらない特許侵害などで、新しい機器が登場しなくなるのはつまらない話だし、技術的な進歩という観点でもそんなことで足止めを喰うのは問題。もちろん特許を開発した人には然るべき対価をを得て欲しいものですけどもね。