SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

青色LED特許問題、和解へ

ほとんどの方が中村さん支持のこの問題。会社経営者や偉い方は冷や冷やものだと思う次第。
一応、「会社内で発明した物や技術は会社の物」という大前提はあるわけですが、やはり「それに見合う対価は発明者に支払われるべき」なのです。
さもないと、自分の会社ならともかくまったく以て開発者の努力が報われません。
ブルーレイやHD DVD(青色レーザー)、有機ELディスプレイも中村さんが発明しなければ作り出せなかった産物。そんな大発明をした技術者の報酬が数万円だった訳ですからねぇ。そりゃあ、会社を辞めたくなる罠。

青色発光ダイオード(LED)の発明対価をめぐり、発明者で米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授の中村修二氏(50)が、元勤務先の日亜化学工業徳島県阿南市)を相手に約200億円の支払いを求めた訴訟は11日、控訴審の東京高裁(佐藤久夫裁判長)で和解した。同社側が中村氏に対し、発明対価約6億円を含む計約8億4000万円を支払う内容。「世紀の発明」と言われた青色LEDの発明対価は一審判決が認めた超高額の約600億円から一転、100分の1の額で決着した。

中村修二さん自身、無欲なとてもいい方なので額に対しては文句はないでしょう。発明者に報酬が払われるのは当たり前です。額よりも、和解として開発者に報酬が支払われた事実は大きい。
何よりも発明者に対するケアが足りなさすぎるのが問題。会社は1個人の富や栄誉で成り立っているわけではないので、日亜の言い分も判らないわけではない。でも数万円の報償で「ご苦労様」では、誰だって怒るよ。
味の素のアスパルテームの場合、奨金1000万円が支払われたのにも関わらず開発者が訴訟を起こしている。青色LEDに触発された感もあるけど、それは会社が開発者に対して十分なケアを行っていなかった何よりの証拠だと思う。奨金1000万円払ったからOKという事でもないでしょう。ここらへん、難しいですけど。結局、味の素が1.5億円を開発者に支払うことで決着。

アミノ酸系甘味料アスパルテーム職務発明訴訟判決について



アスパルテームは、体内に入るとアミノ酸メタノールに分解される。そしてメタノールは人体に有害。採りすぎは体によくないのですな。ダイエットコークよく飲むけど。

………て思ったら、中村さんずいぶん怒っているみたい。(1/12)