SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

なぜ影響力がある人は世相を斬りたくなるのか

定石に乗るとも思ってないのですが、なんでしょうね、ちょっと世の中に影響力がある人が、自分(仕事)とは関係ないことを口走って問題になるという現象をよく見かけます。
政治家が政治のことを話して炎上するなんてのは良いのですが、関係ない業界のヒトがドヤ的に世相を切ってしまうというのはいかがなものかなぁと思ってしまうわけです。
例えば宮崎駿さん。
アニメ界の巨匠で作るアニメはすばらしいのですが、先日、日本の戦争について持論を語ってしまい、少し話題になってしまいました。
影響力があるものだから、ちょっとした不用意な発言が問題になるのですが、恐らく本くらい読んでるのでしょうが勉強したわけでも専門家でもないですよね。影響がある方が持論を語ることの力を考えるべきじゃないかと思うわけです。
もう一例は最近話題になっている「美味しんぼ」原作の雁屋哲さん。
持論を自分の作品であれば言っても良いとは思うものの、よく考えなければいけないのはご本人の影響力。その辺の素人じゃないんだから、それを世の中に出したときどんな影響があるのかを想像出来なければダメですよね。
本人が本当だと信じていたことが実際嘘だったとき、世の中の摂理の観点で何らかの罪を背負って頂かないと不自然になるかと思います。言いっ放しで本人だけ気持ちいいなんてのはなしですよ。

■雁屋哲の今日もまた

かの本人はずいぶん強気に出ているようですが、「世の中の声」は決して無視できないと思います。誤解だというなら誤解されている時点で表現力が乏しいのだと。
というわけで、なんか年を取ってきて、ちょ〜っとエラくなってくると、なんだか世相を切りたくなっちゃうんですね……。
個人的な政治思想を作品に取り入れるなんてのは、なんでしょう、作品を反故にしている気がしてなりません。仕事と私事の混同。もったいない。