SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

Amazon、TI/OMAP買収で交渉中

AmazonTexas Instruments(TI)のモバイルチップ部門を買収する交渉中なんだそうな。
AppleがARMチップを開発製造するIntrinsityやPA Semiを買収してA6チップなどを開発(生産はSamsung)して世に出したように、Amazonが世に出しているKindleでもOMAPの設計・製造ベースに利用したいのだと考えているのだと思います。Amazonの本気度が伺えるニュースです。
ちなみに、OMAPと競合するのはnVidiaTegraQualcommのSnapdragonなどです。
モバイル端末やタブレットなどに必要な機能を一手に引き受けるチップで、ARMの複数コアを内蔵して低消費電力。3G/4Gなどの機能、GPU機能、H.264などのデコード支援機能、その他諸々の機能を内蔵したチップ。システムオンチップ=SOCとかアプリケーションプロセッサーユニット=APUとか言ったりもしますね。
独自の設計や製造ができることで、高性能化やコストダウン、独自の仕様などを詰め込めるということがメリットとなります。
それにしても、ARMが大人気ですね。

Amazon.Comは現在、同社のタブレット端末「Kindle」向けのプロセッサの供給元である米Texas Instruments(TI)のモバイルチップ部門の買収を検討中であり、交渉は既にかなりの段階まで進んでいる

一方で、ちょっとやばいのがQualcommでしょう。
一時期はQualcommのSnapdragon端末だらけでしたが、近年SOC開発ではちょっと出遅れており、Tegra3が割と人気。そういう意味ではAppleSamsung、そしてAmazon以外はTIの選択肢がなくなり、買ってくるのであればQualcommnVidiaの選択肢しかなくなってしまったということになります。(もちろんSOC独自設計でチップ製造会社に委託することもあるけども。)
個人的にはインテルが黙っていないんじゃないかと思ってみたり……。
さて。
それにしても日本の企業の話が出てこないのが悲しい。東芝とかルネサスとかエルピーダとか……液晶のシャープとかプラズマのパナソニックとか。リチウムイオン電池のサンヨーも……。……ソニー(笑)。