SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

せり出し式の防波堤、和歌山県で着工

普段は改訂に埋まっており、津波が迫った際にはせり上がって防波堤の役目をする設備「直立浮上式防波堤」の施工を10月に開始するんだそうです。
この堤防は鋼鉄のパイプの集まりで230メートルに及んで構成され、圧縮空気によって10分掛けて7.5メートルせり上がるんだそうです。
景観を損ねず、船舶の妨げにもならないというのが特徴のようですが……。

三菱重工業大林組東亜建設工業の3社は29日、津波のときに浮き上がらせる防波堤を和歌山県海南市和歌山下津港につくると発表した。「世界初の技術」といい、ふだんは海底に埋まっているため、船の航行にも影響がなく、景観も損ねない。10月初旬に着工する。

防波堤を作るのは良いと思いますが、個人的には可動式はやめた方が良いと思います。
まず、どう考えても堤防として機能しない「可能性」があるということ。
物理的に静的な防波堤であれば間違いなく機能しますが、可動式ともなれば故障する可能性もあるし、10分での展開では間に合わない可能性もありますよね。また誰かの判断で浮上させるわけですから、判断が遅れればアウトです。
さらに、浮上出来るくらいの鋼鉄ですから、通常の堤防よりも強度が弱いのは明らかなんじゃないでしょうか。
また、壊れていないか定期的に確認する必要もあるでしょうから、メンテナンス費用も掛かるし、耐用年数も永久ではないでしょう。
そのお金は税金から支払われることになるわけです。
この件を推進する政治家とかよく分かりませんけども、ゼネコンとの癒着をどうしても疑ってしまいます。