どうしたらPS Vitaが売れるのか考えるふり
SATOXさんは会社でゲームに関わるお仕事をしていますが、現在のメインの担当している端末はPS Vita。
情報が公開される前からα版の開発機などを受け取って、当初は社内でも内緒でソフトを開発していました。もうこういった時はみんなに情報を言いたくてしょうがないのでTwitterにでも写真を載せてやろうかとも思うのですが、きっと社会的に終わってしまうので(笑)ぐっと我慢するわけです。
とまぁ、こういった立場なので現在のPS VitaがDisられて売れないのは非常に寂しい状況。
売れない理由は至極簡単で、ロンチ以降魅力的なタイトルがなく、がっつり売れたPSPが普及しており、ソフトを作るメーカーだってお客さんが多いハードで売りたいという自然な流れでPS Vitaで大きな利益を上げるのは難しい状況だと思うわけです。
さて、「考えるふり」なのであまり本気では考えませんが、こんな情報がありますのでご紹介。
2012年1月〜4月のハードウェア販売台数
ゲーム機 | ヨーロッパ | 北米 | 日本 | 全世界 |
---|---|---|---|---|
PlayStation3 | 97万台 | 88万台 | 42万台 | 227万台 |
Xbox360 | 70万台 | 106万台 | 2万台 | 178万台 |
Wii | 57万台 | 55万台 | 16万台 | 128万台 |
3DS | 60万台 | 65万台 | 124万台 | 249万台 |
PS Vita | 38万台 | 43万台 | 20万台 | 101万台 |
言えるのは、PS Vitaは世界的に見れば絶望的というわけではなく、北米をみるとここ四半期でかろうじて最も勢いがある増えているハード。もちろん、3DSが携帯ハードでは最も売れていますけども、日本だけ異様な気もします。一方、PS3は全世界的にみれば結構売れており、Xbox360は日本では異様に売れず、北米で売れている感じです。
というわけで、PS Vitaが売れるにはどうしたら良いかという話に戻すと、魅力的なソフトを出すというのはもちろん当たり前で論外なのですが、SCEさんはPS3との連携を深めると良いんじゃないでしょうかね。
つまり、そこそこ売れてるPS3を持っているユーザが、PS Vitaを持ってるとさらに便利、みたいな。
例えば、最近で多TOKYO JUNGLEや風ノ旅ビトのようなライトなタイトル。これらはPS Vitaでもパワー面で移植可能かと思います。これらの「PS3タイトルを買った人はPS Vitaでも同タイトルを遊べる」ようになっていれば、PS Vitaでも遊べるなら買ってみるか〜とかなるかもしれません。
……いや、ならないかもしれません(笑)。
まぁとにかくPS Vitaの戦略面としてはロンチのタイミングも悪かったし、ソフトの不足。開発力が低下した日本で開発者に十分な研究開発時間を用意できなかったのが問題だと思います。せめて、PSPユーザを囲い込むようなPSPソフト動作保証などを当初から(無料で)盛り込んでおけば、もう少し状況は変わっていたんじゃないでしょうか。
UMDのソフトをたくさん持っていて、PS Vitaで特に追加料金を払わず遊べるならPS Vitaを買っちゃうかもしれませんよね?
はい、そこでUMD Passportがあるわけですが、そこそこ高額な有料で、対応タイトルがまちまち(現在、UMD Passport対応PSPタイトルは352本)。もうちょっと、ねぇ。
■UMDRPassport とは?/対応タイトルは? | PlayStation.com
とまぁ偉そうな割に内容のない事になってますが、SATOX自身もっともPS Vitaで使っているのはリモートプレイ。お風呂でPS3経由でテレビを観てます。それから、「めざまし同盟」という目覚ましアプリくらいでしょうか。まぁこんな状況じゃダメですよね……。(というのがオチ)