シャープの格付け、2段階下げる
企業の格付けを行っている格付投資情報センターの格付けで、シャープの格付けを21段階中の5番目である「A+」から7番目の「A」に格下げされてしまったんだそうな。そもそも昨年には「AA」からの格下げがあったばかりです。
シャープの2012年3月期の連結決算で純損益が過去最大という2900億円の赤字になる模様で、その先の好材料もないことから格下げがなされたようです。
■格付投資情報センター
液晶テレビ、それからソーラーパネルといえばシャープでしたが、今はその面影はすっかりなくなってしまいましたよね。世界の亀山とうたっていた工場はそのラインが一時停止。液晶でさらに世界を取ろうと堺の工場に多額の投資をしていましたが、その投資はなしのつぶてとなってしまったころから大きな損失となっています。
ちなみに、シャープは損益の理由に以下の4つを挙げています。
来期の展望としては、大型液晶やメガソーラー需要などを見込んでいるとのことですが、投資家には響かなかったみたいですね。
格付投資情報センター(R&I)は8日、シャープの格付けを「A+」から「A」に2段階引き下げた。「A」は21段階の上から7番目。液晶テレビや太陽電池など主力製品の収益性が低下し、有利子負債の増加で財務内容も悪化している、とした。昨年12月に、「AA」から「A+」に引き下げたばかりだった。
一方、震災の影響で電力不足への心配からソーラーパネルが人気を博していますが、海外からの安いソーラーパネルが日本に入ってきており、シャープも価格を下げなければならない状況となっているため、十分な収益性が確保できなくなってしまったということになります。