アップル、マルチタッチ特許で訴えられる - ＳＡＴＯＸのシテオク日記

アップルがマルチタッチ特許で訴訟を起こされたんだそうな。
訴訟を起こしたのは台湾のElanというメーカーで、すでに2009年にもアップルを相手に米連邦地裁に訴状を送っているとのこと。恐らくタッチスクリーンに関する特許侵害(米国特許番号7274353)だと考えられます。2009年の１月にアップルが提出したマルチタッチに関する特許がは米国特許機関に認められています。
ちなみに、Elan社が特許対象とするのはiPad、iPhone、iPod touch、MacBook、Magic Mouse製品で、米国への輸入禁止と製品の販売停止を命じるように求めているんだそうな。

米Appleが、複数の指でタッチスクリーン機器を操作するマルチタッチ技術の特許を取得していたことが明らかになった。

先日、アップルがAndroidを世の中に数多く送り込んでいるHTCを何らかの特許侵害で訴えたのですが、これに対してHTCがアップルを訴える用意があるというニュースがありました。もしかしたらアップルが訴えたことに起因して、HTCやGoogleがElanに働きかけたのかもしれません。

■アップルがHTCを訴える - SATOXのシテオク日記

■HTCがアップルを反訴か - SATOXのシテオク日記

米国でiPadが発売されたばかりですが、もし訴訟内容が認められるとすると、アップルにとってかなりの痛手となるでしょう。

台湾の電子機器メーカーElan Microelectronicsは3月30日、米Appleを特許侵害で訴えたと明らかにした。
　同社は米国の国際貿易委員会（ITC）に訴状を提出し、iPad、iPhone、iPod touch、MacBook、Magic Mouseがマルチタッチ関連特許を侵害していると申し立てている。同社はITCに対して、これら製品の米国への輸入禁止と、既に輸入された製品の販売停止を命じるよう求めている。ITCは30日以内にAppleを調査するかどうかを決定する。

これも推測ですが、マルチタッチに関する特許はElan社が先に認可されていたと思うのですが、その特許は米国特許機関には提出されておらず、米国において先にアップルが特許を取得(米国特許番号5825352 出願2008年4月11日、取得2009年1月20日)したと考えられます。マルチタッチ機能を提供するPixcir社も訴えられており、アップルの製品にはこのチップが利用されているそうです。

3月2日にAppleは台湾のスマートフォンメーカーHTCをマルチタッチ技術など複数の特許侵害で訴えているが、Elanによれば今回の訴訟はAppleによるHTC提訴とは何の関連もないという。だがiPad発売の4日前という絶妙なタイミングを狙っての販売差し止め訴訟は、Appleに対する揺さぶりを狙っている可能性がある。

この記事によるとアップルがHTCを訴えた件とは関係ないそうですが、iPad発売に当ててきたらしいということです。
当たり前のように使われてきた技術を特許取得して技術の発展を遅らせるのはさもしい行為だと思いますが、革新的な技術を開発したメーカーは尊重してそれなりの対価を支払うべきだと思うんですよね。
今回の騒動で何が正しいのかよく分からなくなってますが、公正な判断をしてもらいたいものです。